エスパルガロ兄、アプリリア今期型の“限界”にブチ当たる。「ポジティブになるのも難しい」
アレイシ・エスパルガロはアプリリアのRS-GPのポテンシャルの限界に突き当たっており、「これ以上速く走ることはできない」と認め、ポジティブになることが難しいと語った。
2020年のMotoGPはKTMが躍進する一方、同時期に参戦を開始したアプリリアは苦戦するレースが続いている。
先日行なわれたMotoGP第11戦アラゴンGPでは、アレイシ・エスパルガロが13位でフィニッシュ。モーターランド・アラゴンは彼が2017年にアプリリアへ加入以来、トップ7フィニッシュを続けてきた相性のいいサーキットだったが、今年もトップ10入りとはならなかった。
またアプリリアは今季、優勝ライダーから10秒以内のギャップでフィニッシュできたことが、1度しか無い。それも赤旗中断によって全12周となったスティリアGPのみなのだ。
こうしたアプリリアの苦しい戦いについて、アレイシは2020年型のRS-GPで可能なことの“限界”に達していると主張する。
「僕としては、ポジティブになるのも簡単じゃない。単純に速く走れないからだ」
アレイシはそうmotorsport.comに語った。
「限界のようなものだ。僕はレース終わりに(優勝ライダーから)10秒以内に近づくことができないんだ。狂ったようにプッシュしていて、全てを出し切っている……だけどいつも同じようなリザルトで、速くなれないんだ」
「KTM勢が表彰台を争うこともあれば、スズキ、ドゥカティ勢が表彰台を争うこともある」
「僕らは常に勝者から10秒、12秒、14秒遅れてフィニッシュしている。これはもの凄く遠いわけではないけど、常にこんな感じなんだ。それでは満足はできない」
なお今回アレイシはアラゴンGPに向けて、新しいエンジンを投入していた。その効果か、土曜日にはそれ以前のレースよりもトップスピードが10km/h以上向上したという。
にも関わらず、彼はバックストレートでのオーバーテイクは不可能だったとも語っているが、最高速の向上のメリットはあったと述べた。
「フレッシュなエンジンでレースを始めたんだ」
アレイシにアプリリアを説き伏せて新エンジンを使用したのかと訊くと、彼はそう答えた。
「ストレートでオーバーテイクは無理だった。でも少なくともスリップストリームについた時に負けることはなかった」
「問題は僕のスリップストリームを使われた時で、僕はストレートでライバルに捕まってしまう。ただ少なくとも、彼らの後ろについていて、タイムを失うことはなかったと言っておかないとね」
「だからここでフレッシュなエンジンを使うことができて良かったよ」
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