ホンダ移籍後初表彰台は自己最高位! ポル・エスパルガロ「これまでの苦労が報われた」
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロは、第16戦エミリア・ロマーニャGPでMotoGPクラス自己最高位の2位を獲得。これまでの苦労が報われたと述べ、2021年シーズンにHRCへ移籍したことは大きなリスクだったと明かした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロは昨年限りでKTMを離れ、2021年にホンダのファクトリーチームと契約。このことは、昨シーズンKTMがレースで勝利を収めていたことを考慮すると、ライダーの移籍話の中で大きな衝撃のひとつであった。
またエスパルガロは、新型コロナウイルスのパンデミックが影響し、テストが制限されていたこともあり、ホンダRC213Vへの適応に今シーズンこれまで苦戦をしていた。今シーズンのベストリザルトはポールポジションからスタートした第12戦イギリスGPでの5位であった。
先週末開催された第16戦エミリア・ロマーニャGPの決勝では、4番グリッドからスタートし、チームメイトのマルク・マルケスに続いて2位を獲得。ホンダのワンツーフィニッシュを達成し、エスパルガロにとってはMotoGPクラスで獲得した最高順位となった。
ホンダ移籍後初の表彰台に立ったエスパルガロは、次のように述べた。
「レプソル・ホンダで表彰台に立つという壁を破れたことは大きな意味があり、これまでの苦労が報われたよ」
「昨年僕のキャリアの中では大きなリスク(KTM離脱)をとった。正直僕が今シーズンかなり苦戦しているのをみんな見ていたと思う」
「ようやくこのような結果を得られて、僕にとっては非常に嬉しい。ライダーとしての自分のエゴだけでなく、多くの仕事をしてきてくれたチームのためにも重要なことだ」
Marc Marquez, Repsol Honda Team, Pol Espargaro, Repsol Honda Team
Photo by: MotoGP
エスパルガロは、昨年の新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、日本とヨーロッパのメーカーの仕事の仕方が大きく異なっていたことを指摘。今回の表彰台が、彼を疑問視する人達へ何かを証明することよりも、チームにとってはるかに重要であることを繰り返し強調した。
エスパルガロは、2017年の第14戦アラゴンGP以来となるホンダファクトリーチームのワンツーフィニッシュに貢献したことについて、以下のように答えた。
「この表彰台の重要性は、まず第一に、ホンダが2台のバイクを1位と2位にしたことだ」
「昨年はレプソル・ホンダにとって厳しいシーズンだったので、信じられないことだ」
「自分の話をすると、ライダーの僕にとっては非常に重要なことだ。KTMでは常に3位だったから、MotoGPで獲得した最高位だと思う」
「僕のキャリアにとって重要な瞬間であることは間違いない。でもそれ以上に、ホンダのことを考えるとホッとした」
「彼らがどれほど大きな仕事をしてきたか……僕は昨年のCOVIDの時にはヨーロッパのメーカーにいたけど、そのような時でさえヨーロッパメーカーの人達がどのように働いていたのかを知っている。彼らはCOVIDがヨーロッパで大流行していた中でさえ、平然と働いていた」
「でも知っての通り、日本人はヨーロッパ人よりも安全面に対しとても真剣に取り組んでいる。そのこともあり、このCOVID時代にはヨーロッパメーカーよりも苦戦していたのは確かだ」
「この2年、ヨーロッパのメーカーが大きなステップを踏んだのに対し、日本のメーカーはそれに比べ少し苦戦していたのを見てきた」
「僕にとっても重要なレースだったけど、健男さん(テクニカルマネージャー横山健男)や桑田さん(哲宏/HRC取締役レース運営室室長)が喜んでくれたことの方が嬉しかった。彼らの顔を見たけど、こんなに喜ぶことなんてなかなかないよ」
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