ビニャーレスはアプリリアにすぐ適応する……エスパルガロ兄確信「でも僕を倒すのは簡単じゃないよ」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは新加入するマーベリック・ビニャーレスについて、ライディング開始後すぐに速さを発揮できるだろうと考えている。
写真:: Dorna
ヤマハとの関係が悪化した結果、2021年シーズンの終了を待たずにヤマハとの契約を終了したマーベリック・ビニャーレス。彼はアプリリアへの加入が決定しており、ミサノテストで初めてアプリリアのマシンRS-GPをライディングする予定となっている。
新たにチームメイトとなるアレイシ・エスパルガロは、そのビニャーレスがすぐに速さを発揮してくるだろうと考えており、ヤマハでの経験を活かしてくれることに期待していると語った。
「アプリリアがついにトップライダーと契約してくれたことをとても嬉しく思う。ヤマハとのトラブルはあったけど、彼ができるだけ早くRS-GPに乗れるのは嬉しいところだ」
「ヤマハで彼の身に起きたことについては、喜ばしいものではない。でも彼はヤマハに精通しているし、僕らのバイクと比較する上で助けになってくれるだろうから、同時に嬉しくも思っている」
「彼がすぐに速く走るだろうことに疑いはない。だからテストをして、彼が僕らのバイクをどう乗るのかを見て、話しを訊くのが待ちきれないよ」
エスパルガロも2014年にヤマハYZR-M1をライディングした経験を持っている。その彼曰く、現在のRS-GPはヤマハのマシンとフィーリングが似ているため、ビニャーレスがすぐに適応することについて心配していないのだという。
Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team Gresini
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「彼にとってはそんなに難しくないと思うんだ」と、エスパルガロは言う。
「フォワード・ヤマハで乗ってからは随分時間が立っているけど、正直に言ってもRS-GPの21年型はこれまででフォワード・ヤマハに最も近いバイクだ」
「彼は特にスロットルの最初の触り、つまりエンジンとの繋がり方には適応する必要があるかもしれない。そこは僕が過去2年間、エンジン担当と懸命に取り組んできたところで、よりソフトになると同時にトルクが最大限使えるよう、電子制御エンジニアとも作業をしてきた部分なんだ。僕はトルクがすぐに出てくるのが好きなんだよ」
「そこに一生懸命取り組んできたし、彼も気にいると思う」
「それからRS-GP21のダウンフォースも適応しなくちゃいけないと思う。僕自身もシーズン初めには適応しなくちゃならなかったからね」
「でも全体的に考えて大丈夫だと思う。彼はすぐに良いフィーリングを感じられるだろう」
「テストチームについてはひとりひとりの事を知っているけど、とても強力なチームだよ。彼はバイクに乗ったらすぐに幸せになれると、確信している」
またエスパルガロは、“自分よりも速い”と期待されているライダーの加入について、どう感じているかについても訊かれた。その点についてエスパルガロは、だとえビニャーレスであったとしても、自分に勝つのは一筋縄ではないだろうと答えた。
「特にアプリリアにとっては良い気分だろうね」
「“アプリリア”と言えば、それは僕も含まれる。アプリリアはマーベリックのようなトップライダーを擁するに値するんだ」
「僕自身はこれまで以上に上手くライディングができているし、今はこのクラスでトップライダーのひとりだと思っている。でも僕はマーベリックのような勝利や表彰台は手にしていない」
「アプリリアにとっても、彼のようなライダーがいるのはとても嬉しいことだ」
「マーベリックも、チームが彼のことを歓迎しているとしっかりと理解している。そして、彼を倒すことが難しいのも、僕は分かっている」
「彼と一緒に戦えることは嬉しい。でも僕を倒すのは簡単じゃないし、彼は僕のレベルに来るために、たくさんの苦労をする必要があるだろうね」
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