マルケスとの対決を意識するエスパルガロ弟。でもチーム内では“和”も大事に?
2021年にレプソル・ホンダへ加入し、マルク・マルケスとチームメイトになるポル・エスパルガロ。彼はマルケスと親密な関係になるとは予想していないものの、“いい雰囲気”のもとで競い合っていきたいと考えている。

MotoGPの2021年シーズン、ポル・エスパルガロはレプソル・ホンダへ加入。マルク・マルケスとチームを組むことになったが、彼はマルケスとピットボックス内では“いい雰囲気”でやっていけると考えている。
マルケスとエスパルガロ……実はこのふたりがチームメイトとなるのは初めてのことではない。彼らは2004年にスペイン国内の選手権で同じチームに所属しており、幼少の頃から競い合ってきた仲だ。2012年にはMoto2クラスでタイトル争いも演じており、当時はマルケスの勝利となっている。
ただMotoGPクラスにふたりが移って以降、彼らが直接争う機会は減ってしまい、マルケスが勝利の道をひた走ってきた。

Marc Márquez y Pol Espargaró llegaron a compartir equipo (2004) antes de llegar al Mundial
しかし今季は、エスパルガロがホンダに加入したことでふたりはかつての様に直接のライバルとなった。そのため、2012年のようにふたりが火花を散らすような関係になる可能性は十分にある。
エスパルガロもそれをほのめかしてる。2月下旬に行なわれたチームローンチイベントで、彼はこれまでのMotoGPでは常にチームとして戦ってきたものの、今季は異なるかも知れないと語っているのだ。
「状況が違うんだ。僕が(テック3)ヤマハに居たときは、ルーキーイヤーだった。だからチームとして取り組むことが必要だった。それにサテライトチームではファクトリーと同じモノは持てていなかったから、チームメイトと一緒により上手くやっていく必要があったんだ」
エスパルガロはそう語る。
「そうした状況だとファクトリーライダーと同じように早く走ろうとすると、配られたカードは全て使っていく必要があった」
「そしてKTM時代だけど、僕らはMotoGPではまったくの“ルーキー”だった。だから他チームに追いつくため、あらゆることを改善するためにも(チームメイトと)一緒に仕事をする必要があった」
そう語るエスパルガロだったが、レプソル・ホンダに加入した今年は、完成されたチームに加入するため、以前のようなチームとしての取り組みは必要なくなると考えている。
「ここ、レプソル・ホンダ・チームは全く異なっている」
「ホンダのバイクは勝利しているバイクだし、チームメイトとたくさん話す必要もないし、互いに助け合う必要もない。なぜなら既にマシンはとても良いものだからね」
ただそれでもエスパルガロはマルケスとは険悪になりたいわけではないと付け加えている。彼は仕事上の良好な関係を、マルケスとの間に求めている。
「ただそれも、僕らのガレージでの関係が最悪になるって意味でもない。なぜなら僕らが互いに助け合うことが無いとしても、ガレージ内の雰囲気を良く保つのはとてもプラスだからだよ」
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