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「アスリートとしての冒険なんだ」エスパルガロ弟、来季の“VSマルケス”に恐れなし

ポル・エスパルガロは2021年にレプソル・ホンダへ移籍するが、それはアスリートとして何が達成できるかを“発見する”ための冒険のようなものだと語った。

Pol Espargaro, Red Bull KTM Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPの2021年シーズンでは、ポル・エスパルガロがレプソル・ホンダへ移籍。マルク・マルケスのチームメイトを務めることになる。

 ポル・エスパルガロは2020年シーズン、5度の表彰台を獲得。優勝こそ逃したが、KTMの最高峰クラス参戦当初からマシン開発に関わって以来最高のシーズンを過ごした。

 2021年、彼は6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスの僚友となる。マルク・マルケスは12月に右上腕骨の骨折に対する手術を受けており、復帰は開幕戦に間に合わないのではないかと見られているが、マルク・マルケスとのチームメイト対決自体は、ポル・エスパルガロにとってこれまででも最も厳しいチャレンジとなるはずだ。 

 またホンダ・RC213Vはグリッド上でも難しいバイクと語られている……そうした事も考えると、ポル・エスパルガロの移籍には大きなハードルが待ち構えているとも言えよう。

 そのポル・エスパルガロだが、彼はホンダ移籍に恐れるところはなく、この挑戦は自身の能力を証明するためのものだと話した。

 ホンダでマルケスと対峙することは、ワクワクするかと訊かれたエスパルガロは次のように答えた。

「この質問をこうした形で訊かれるのは初めてだけど『恐れることではなく、発見することなんだ』と普段から答えてきた」

「アスリート、プロフェッショナルなアスリートは常に自分自身を改善し、試したいと思っている。僕は自分のキャリアのこのチャプターは、自分自身を改善するための冒険であり、同時に自分は何者なのか、どのくらい速いのかを発見する時だと思っている」

「僕の見立てでは過去には、多くの人が僕のことを低く評価していたと思う。それは僕らがKTMで良いリザルトを残していなかったからだ。でもKTMはプロジェクトを始めたばかりで成長しきっていなかったことも理由としてあるんだ」

「僕は本当に自分自身がどうなのかを見たいと、そして他メーカーのバイクに乗っている自分を見てもらいたいと思っている。(テック3)ヤマハではトップ6が可能だったし、今はKTMでチャンピオンシップで5位につけることが可能なんだ。同じようなことをホンダでもしたいと思っている」

「これは、僕が悪いライダーではないということを自分自身に見せつけるためのもので、僕に何ができるのかを誰かに証明するためのものじゃない。世界最高のライダーと同じレベルになれるのかどうか、自分自身に証明するためのものだよ」

 

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