エスパルガロ「ホンダへの適応具合には僕も驚き」テスト前には“お手本”のマルケス不在にプレッシャーも
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロはカタールテスト開始前にはマルク・マルケス不在という状況にプレッシャーを感じていたものの、5日間のテストを終えた後は自身の適応の進み具合には周囲も、自身も驚いたと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年にレプソル・ホンダへ加入したポル・エスパルガロは、3月上旬から計5日間行なわれたプレシーズンテストで、初めてホンダ・RC213Vでの走行を経験したが、適応具合には驚いたと認めている。
エスパルガロは今年のプレシーズンテスト開始前には、RC213Vのスペシャリストとも言えるチームメイトのマルク・マルケスが怪我により欠席を強いられていることがプレッシャーだと語っていた。RC213Vは扱いの難しいマシンと語られており、最も使いこなしているマルケスから学ぶことが重要だと彼は考えていたのだ。
「この1ヵ月、色んな状況を考えてきたんだ」
プレシーズンテスト前に、エスパルガロはそう語った。
「例えばマルクはクラッシュしそうになったのをセーブしてきたけど、最終的にそれが彼に多くのポイントをもたらしていた。仮にその転倒を回避する術がなかったとしたら、たぶん彼は勝っていなかったレースもあっただろう」
「それで、僕の疑問は『マルクはどうやってあの転倒を回避をしてるんだ?』ということだ。そしてここ数年、それはホンダのDNAの一部のように思える」
「僕はこの状況を何とかする必要がある。KTMに居たときには、僕も何度かそうしていたけど、もっとその方法を学ばなくちゃいけない。それにマルク抜きでは、プレッシャーも大きくなるだろう」
「できるだけ早くそうなる(マルケスが復帰する)ことを願っている。僕らはマルクを必要としている。なぜなら彼はチームのナンバーワンであり、彼がこのバイクで最速であり、僕は彼から学びたいと本気で思っているからだ」
「彼が復帰するのが早ければ早いほど、僕は彼の隣で学ぶことができ、改善も早くなるだろう。僕が目指す改善方法は世界最速のライダーから学ぶこと。彼がそのライダーなんだ」
しかし実際にプレシーズンテストが行なわれると、エスパルガロは周囲を驚かせる走りを見せた。LCRホンダのアレックス・マルケスや中上貴晶が何度かクラッシュする中、彼は転倒回数もわずか1回と少なく、最終的にホンダ勢トップの総合10番手タイムを記録したのだ。
エスパルガロ自身も「ここに来る前は理想的な結果を想像するのも難しかった」と語り、プレシーズンテストが順調に進んだことに驚いたと認めた。
「以前はマルケスが僕らをひどく打ち負かし、他のライダーは(RC213Vへの)適応に苦戦しているのを目にしてきたからね」
「だから自分がマルケスに近いのか、“その他”の位置に居るのかを想定するのは難しかった。でも今誰かがテストを終えた時のフィーリングを以前の僕に伝えてくれたとしたら、すぐに契約を決めただろう」
「ホンダも、チーフメカのラモン(オーリン)も他の皆も適応の進み具合に驚いている。それには僕も同意するよ。だからとても気分は良いんだ。でもそうは言っても学ぶべきことはまだまだあるし、十分というわけじゃないけどね」
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