ロレンソのアプリリア加入は“本気なの”? 屋台骨のエスパルガロ、テストライダー説に疑問
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、現ヤマハテストライダーのホルヘ・ロレンソが来季アプリリアでテストライダーを務めることに興味を示していることについて、疑問を抱いているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
10月末、ヤマハでテストライダーを努めているホルヘ・ロレンソは、2021年はアプリリアでテストライダーを務めることも選択肢だとスペインメディアに答えた。
2019年末で現役を退いたロレンソは、今年から古巣のヤマハへテストライダーとして復帰。しかし彼らの関係は芳しくないのではとも見られている。
実際、第13戦ヨーロッパGPを前に、ヤマハはバレンティーノ・ロッシが新型コロナウイルス陽性で初日を欠場することになった際、テストライダーのロレンソではなくWSBKのギャレット・ガーロフを起用していた。
MotoGPで3度の世界チャンピオンに輝いた経験豊富なライダーであるロレンソ。彼が本当にアプリリアへテストライダーとして加入した場合、アプリリアRS-GPの改善の助けとなる適切な人物とるのだろうか? この点について訊かれたチームのエースライダーであるアレイシ・エスパルガロは、次のように答えた。
「ロレンソのレベルや才能に疑うところはない。彼はここ30年間の中でも、ベストなライダーのひとりで、とても、とても速いライダーだ」
「だけど彼の(プロジェクトへの)コミット具合や、欲求、フィジカルの準備などについてはわからないし、微妙なところだ。それを知っているのは彼だけなんだ」
「アプリリアは速いライダーを見つけようと多くの努力を払っている。このマーケットは簡単じゃないけど、アプリリアのマネジメント陣がチームをより強くしようと、僕らを助けようと懸命に取り組んでくれているのは良いことだ」
ただロレンソが久しぶりにYZR-M1に乗った先月のポルティマオテストでは、彼はアレイシから4秒落ちのタイムを記録するに留まっていた。その点はアレイシ・エスパルガロも指摘している。
「ポルティマオで見たように、ホルヘの水準は本当に最高のモノだったわけじゃない。ただ彼がアプリリアに加わりたいなら、彼が僕らの助けになれるかどうか見てみよう」
「繰り返しになるけど、彼は本当に速いライダーだ。それは間違いない。でも彼の今の状況を僕は知らないし、それを評価するのは難しい」
アレイシ・エスパルガロは現在のアプリリアは優勝できるパッケージではないため、テストライダーを務める人物が誰であれ、ライディングに完全に注力しなくてはならないとも考えている。
「アプリリアは良いバイクだよ。僕はRS-GPの2020年型がかなり成長したと話してきた」
「バイクには良いフィーリングがある。だけどこれは勝てるバイクじゃない。ヤマハじゃないんだ。だからヤマハ機に乗るよりも更に強力なコミットが必要だ。毎周、どのコーナーでも限界までプッシュして、他の部分もよりリスクをとっていくことが必要だ」
「僕らはそうしなくちゃいけないことをわかっている。どのセッションでもそうしていることに満足しているよ」
「ホルヘが今こうしたことを行なう状況にあるかどうか、僕にはわからない」
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