ペドロサ効果で躍進? KTMのエスパルガロ、新型シャシーに“驚き”
KTMのポル・エスパルガロは、バレンシアテストにおいて新型シャシーのマシンを数周走らせただけで、マルク・マルケスに迫るタイムを記録できたと、衝撃を受けている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
11月19〜20日、MotoGP2020年シーズンに向けたバレンシアテストが、リカルド・トルモ・サーキットで行なわれた。そこには各メーカーが2020年型のプロトタイプマシンを持ち込んでテストを行なっていた。
KTMはバレンシアテストに設計を大きく変えた新型シャシーを持ち込んでおり、テスト初日はポル・エスパルガロが8番手タイムを記録した。
テスト2日目に、KTMは初日とはまた別の新型シャシーを投入。エスパルガロはその新型シャシーのマシンで3周を走っただけでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の0.1秒差にまで迫る、その時点での2番手タイムを記録した。
最終的にエスパルガロは2日目も8番手タイムで終えたが、彼はマルケスのタイムにこれほど早く匹敵できたことは衝撃的だと話した。
「最初はテスト初日と同じ(新型の)シャシーで始めたんだ。これは皆が昨日見たであろうオレンジ色のヤツだ」と、エスパルガロは語った。
「そしてミスを犯して、転倒してしまった。僕らはバイクに問題をいくつか抱えていたけど、あの瞬間は僕がコーナーでミスをしてしまったことが原因だ」
「そして、それ以上(同じシャシーの)バイクが無かったから、また別の新型シャシーの物に乗る必要があった。フィーリングを取り戻すためにコースに出てプッシュしたら、3周目に1分30秒6を記録したんだ。驚きだよ」
「衝撃を受けたし、驚いた。マルケスと同じくらい速くて、2番手だったんだから。1度クラッシュして、新しいツナギに着替えたことであまり快適じゃなかったのに、全てが簡単だった」
「僕らはペース面でも確実に良くなっていた。良いリズムが刻めていて、セッション中には1分31秒台前半を、ユーズドタイヤで何度も記録していた。これはレースウィーク中にはできなかったことだ」
「(テスト2日目で使った新型シャシーは)コーナリングやトラクションが良くなっているし、テスト初日の新型よりも安定性が良くなっているんだ」
そしてエスパルガロはKTMの新型パーツ導入へのアプローチの変化を称賛し、更にテストライダーであるダニ・ペドロサが、マシン開発における助けになっていると語った。
「確かに、最初に比べたら全ての事がゆっくりと進んでいる」
「ダニがとても大きな役割を負っている。僕らがレースに挑む前に、開発を担当しているんだ。そしてその開発されたパーツを受け取ると、より良くなっている」
「昔はそれができていなかった。確かにミカ(カリオ/テストライダー)はいたけど、時間がなかったんだ。ミカがテストする前にレースへ直接持ち込むしかなかった。(開発が)速すぎたんだ。今は、これまでと違ったやり方ができている」
「ダニは確実にファクトリーで大きな違いを生んでいる。僕らは物事の進め方を変えつつあって、レースに直接新パーツを持ち込むことはしなくなった」
「新パーツをダニがテストしていて、それが現場に持ち込まれる時には既に機能するようになっているんだ」
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