「ザルコに価値無し！」A.エスパルガロ、ホンダは”マルケス弟を選ぶべき”と主張

　レプソル・ホンダのホルヘ・ロレンソが、先日行われたMotoGP最終戦バレンシアGPを最後に現役を引退。そして後任のライダー候補としてはカル・クラッチロー（LCRホンダ）、中上貴晶の代役として3レースに参戦したヨハン・ザルコ、今季のMoto2クラス王者であるアレックス・マルケスといったライダーが挙げられている。

　そしてその候補の中でも、アレックスはホンダと合意を結んだという情報があり、早ければバレンシアGP終了後すぐにでもアナウンスが行われる可能性がある。

　アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、ホンダはロレンソの後任としてザルコよりもアレックスを選ぶべきだと話す。それは今季KTMでザルコがプロフェッショナルではない態度を示したことで“何の価値も無い”と考えているからだという。

　ザルコはテック3・ヤマハを離れ、今季KTMに移籍。しかしマシンへの適応に苦しむと、2年契約を途中で破棄してチームを離脱している。

「多くの人がザルコはホンダのシートに値すると話しているけど、僕はそうは思わない」と、エスパルガロは言う。

「もしザルコがそれ（レプソル・ホンダのシート）に値するというなら、弟のポル（エスパルガロ）と僕の方がその10倍はふさわしいよ。それからMoto2世界チャンピオン（アレックス）がそこに行くなら、大歓迎だ。彼はそのポジションに値すると思う」

「僕としては彼には何の価値も無いと思う。今年彼が見せた態度は、プロフェッショナルの態度じゃない」

「アプリリアの皆は、去年、そして今年に僕が何度泣いたか知っているだろう。でもそれが僕らの仕事だ。裏側では多くの人が、“家族”が懸命にプロジェクトに取り組んでいて、多くの資金が費やされているんだ」

「バイクを止めて、『このバイクは糞だ、家に帰る』なんて言う奴は、世界でもベストなバイク、そしてベストなチームに行くに値しない。それが僕の意見だ」

　またエスパルガロはマルケス兄弟がチームを組むことで、ベストな結果を生むと考えているが、自身と弟のポルが組んだ場合はそうではないと考えているようだ。

「マルケス兄弟の状況は完全に僕らとは異なっていると思う。片方は多数のタイトルを獲得しているベストライダーで、ホンダは彼のホームだ」

「弟のアレックスは若く、MotoGPは初めてだ。ポルと僕は違うメーカーに居るけど、同じようなレベルで似たような位置を走っている。だからその方（マルケス兄弟チーム）がより良いと思う」

「ホンダがアレックス・マルケスの獲得を決めたとしたなら、彼らはベストな決定をしたと思う。もし僕なら同じことをするだろうね。なぜなら彼はMoto2世界チャンピオンだからだ。それにマルクも満足するだろう」