MotoGP離れたペトルッチ、新天地アメリカでレースへの”やる気”再充填? 開幕COTAでは2連勝
元MotoGPライダーのダニーロ・ペトルッチは、MotoAmericaデビュー戦で勝利を挙げたものの、サーキットレースで再び競っていくための”意思”を見つける必要があると考えている。
2021年までMotoGPに参戦し、2度勝利を記録したダニーロ・ペトルッチ。彼は現在MotoAmericaに参戦しているが、一度失ったレースへの意欲を再発見する年になっていると話した。
ペトルッチはMotoGPでのシート喪失が決まったあと、2022年1月にはKTMからダカール・ラリーへと参戦。ステージ優勝を果たすなど速さを見せたが、その後の活動についてKTMとの話し合いはまとまらなかった。ペトルッチはその後古巣のドゥカティからオファーを受け、MotoAmericaへ参戦する運びとなった。
先日行なわれたMotoGP第4戦アメリカズGPでは、そのMotoAmerica開幕戦がサポートレースとして実施された。ペトルッチはここでマシンやタイヤの経験が少ないにもかかわらず、レース1&2ともに優勝という素晴らしい結果を残した。
ペトルッチは現在、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に将来的に参戦する可能性を除外していない。しかし彼は、MotoGP最終年にショートサーキットでの競争への意欲を失ってしまったため、今年は自分のやりたいことなのかどうかを確かめるプロセスになるだろうと話している。
「僕は自分の“意欲”を再び見つける必要がある。(アメリカズGPで)MotoGPにコメンテーターとしてグリッドに向かったとき、僕は本当に良い気分で、MotoGPで走ること、コンマ2秒やコンマ3秒を争うことが恋しくなかったんだ」
2021年、KTMでの厳しいシーズンを過ごしたあと、再びサーキットレースで勝利したことの意味を問うと、ペトルッチはそう答えた。
「凄く大変だったし、MotoGPで10年間を過ごして僕は本当に疲れていた。でも、今年はある種のプロセスになるだろうと思っている」
「僕は、WSBKへ戻る意欲を見つけることになるかもしれない」
「でもそうだね。今年に集中したいし、この場所(MotoAmerica)も凄く気に入っているから、ここに留まれればいいと思う」
なおペトルッチはMotoGPではテストライダーとして留まるオファーも来ていたと明かしている。しかし彼は”全てを変えたい”と考えたため、そのオファーを断っている。
「WSBKへ転向するチャンスもあった。だけど去年はMotoGPで本当にタフなシーズンだったんだ」
「中盤戦のバルセロナでは、バレンティーノ(ロッシ)と争っていた。彼を抜いて行けたけど、その2周後にはクラッシュしていたんだ」
「グラベルから離れていくときには、『僕にも潮時が来たのかもしれない』と考えていた。テストライダーとしてMotoGPに留まるオファーはいくつか届いていたし、WSBKに参戦するチャンスもあった」
「でもそうじゃなく、僕は全てを変えたかった。僕はここで楽しむため、新天地に来るために来たんだ」
「ここの環境は本当に良い。MotoGPでの1年間よりも、ずっと多く話をしているよ!」
「ここに居るのを凄く気に入っている。僕が来たのはそういう理由なんだ」
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