MotoGP運営、長期化するメーカー側との商業権交渉に自信「物事が自然に落ち着くのを待つ必要がある」
交渉が長期化しているMotoGPの次期商業権協定。運営側のカルメロ・エスペレータは、メーカー側と合意できると自信を見せた。
Ezpeleta durante la presentación del GP de Catalunya 2027 en Barcelona
写真:: Circuit de Barcelona-Catalunya
MotoGPは現在、2027年シーズン以降の商業権協定に関して、参戦メーカー各社と交渉を続けているが、MotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループCEOのカルメロ・エスペレータは、合意に達することができると確信していると述べた。
シリーズプロモーターであるMotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループ(以下、MGPグループ/旧ドルナ)は、権利や義務、テレビ放映権を中心とする商業収益の分配の枠組みを定める商業権協定について、メーカー側と合意出来ていない状態が続いている。
今月開催されるカタルニアGPに先立ち、バルセロナ・カタルニア・サーキットは、世界遺産にも登録されている歴史的建造物”サン・パウ病院”でイベントを開催。ミケル・サンペル会長と共に、同サーキットの初代ディレクターを務めたエスペレータも出席した。
イベント後、エスペレータは少数のメディアと会見を行ない、昨年から大きく変化したMotoGPの現状について語った。
「ああ、大きく変わった」と彼は認めた。
「昨年からリバティ・メディアとの合意が正式に承認され、実際、当社にとって状況は大きく変わった。外部から見てそれは徐々に明らかになるだろうが、会社は変革期を迎えており、見通しは非常に良好だ」
「MotoGPには、特に多くの投資家やチームの一員になりたい人々から、非常に大きな関心が寄せられている。また、現在22のグランプリレースを開催していることも理由のひとつだ。もし27レースに増やすことができれば、開催を希望する都市が出てくるだろう。移行は当然のことながら非常に順調に進んでおり、我々は物事をさらに良くしていくことに全力を尽くしている」
Group photo from the presentation of the Catalan Grand Prix at the Hospital de Sant Pau
写真: Circuit de Barcelona
しかし、メーカー各社とMGPグループとの間で2027年から2031年まで有効となる予定の商業契約は、1年近くにわたる交渉にもかかわらず、いまだに解決に至っていない。
「また、メーカーとの合意に関しても、将来に向けた提案は以前のものとは異なる。こうした変更点の交渉には時間がかかる」
「契約について話し合わない人は好きではない。話し合わないということは、契約を履行するつもりがないということだからだ。我々は契約を履行するために話し合うのだ。そして、必ず合意に達する」
MGPグループがチームやメーカーとの契約締結開始の期限を、次戦フランスGP(5月10日決勝)に設定したと見られる中、エスペレータは期限を固定したという考えを否定した。
「期限などない」と彼は断言した。
「来年3月には世界選手権が始まる。メーカー各社はすでにバイクを製造し、ライダーとの契約も済ませている」と述べ、メーカー各社が虚勢を張り、商業権協定に合意せず来シーズンのMotoGPを戦わないという選択肢を全く考えていないと示唆した。
「時間をかけて、物事が自然に落ち着くのを待つ必要がある。状況は良好だ。我々は満足している。メーカーとチームは選手権にとって不可欠な存在であり、我々が行なうことはすべて良い方向に向かうだろう」
来季の開幕戦がどこで行なわれるのか、引き続きタイになるのかと問うと、エスペレータは「いいや、まだ決まっていない。正式に確定した時点で発表できるが、現時点ではまだだ」と答えた。
バルセロナでは、MotoGP史上初めてファンフェスティバルが開催される。これは、スポーツをよりエンターテインメント性の高いものにしようとするリバティ・メディアの方針と関係している可能性がある。
「リバティが我々に要求しているわけではない。彼らが言うことのほとんどについて、我々自身も同じ考えを持っている。ただ、彼らはF1で実際にそれを行なってきた経験があり、その知見は非常に重要だ。以前のオーナーたちとは違い、リバティはエンターテインメント業界の大企業であり、その経験は間違いなく我々にとって大きな助けになるだろう」
エスペレータはそう説明した。
「バルセロナが、ファンフェスティバルを開催する最初の場所になる。これは今後、他のグランプリイベントにも徐々に展開していくアイデアだ」
カタルニアGPのプレゼンテーションでエスペレータに繰り返し尋ねられた話題のひとつが、今後もスペイン国内で4つのグランプリを開催し続けるのか、という点だった。
「難しいだろう。将来的には難しくなると思う。カタルニアと私の故郷であるバルセロナが、MotoGP、つまり世界選手権の発祥の地であることを私は誇りに思っている。しかし、チームとの契約上、22戦より多く開催することはできない。その中でスペイン開催を4戦維持するのは、とても難しいだろう」
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