クアルタラロ、苦手な雨での2位に大喜び「人生でも最高の表彰台!」ウエット攻略の鍵掴んだ?
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第2戦インドネシアGPで獲得した2位表彰台は、人生の中でもベストなモノだと感じていると語った。
25年ぶり開催となったMotoGPインドネシアGP。その決勝レースはスコール後のウエットコンディション下で行なわれ、ポールシッターのヤマハのファビオ・クアルタラロは2位表彰台を獲得。彼はこの結果に満足感を示している。
クアルタラロはポールポジションから蹴り出しも良くスタートしたが、ミゲル・オリベイラ(KTM)やジャック・ミラー(ドゥカティ)との争いを経て一時は表彰台圏外に後退。しかしポジションを徐々に取り返していき、再び2番手に浮上。2021年に世界チャンピオンに輝いて以来、初めての表彰台を獲得した。
「これが今までで、最高の表彰台だと思う」
レースを終えたクアルタラロは、会見でそう喜びを語った。
「予想だにしていなかった。ウォームアップの時から力はあると思っていたんだけど、ウエットコンディションだと僕らはいつも問題を抱えていたからね」
「でもヘビーウエットだと良いグリップがあって、自分のポテンシャルが分かったんだ」
「スタートからハードにプッシュしていたけど、レース周回数が7周減らされたのは良かったね。ウエットコンディションでかなりグリップがあることに気づいたけど、この(苦手な)コンディションで速く走れると理解するには時間が必要だったんだ」
「何も見えなかったしね。ラスト2つのコーナーではミスを犯してしまった」
「その瞬間はグリップがちょっと無かったんだ。それで、そこから自分が速く走れることを理解するのに時間がかかった」
「その間は5番手につけていた。でもわずかながらマージンがあると分かったから、チャンスを活かしにいったんだ」
「もっと後退してしまうのに慣れていると、その位置でもすでに良い結果だと思える。だけどまだ行けると思ったんだ。ブレーキングではフィーリングも良かった。視界の問題もあったから、ヨハン(ザルコ/プラマック)やジャック(ミラー/ドゥカティ)をできるだけ早く追い抜こうとした」
開幕戦での苦戦から、インドネシアGPでは復活したように見えるクアルタラロ。ヤマハのYZR-M1にはグリップが必要なことを確認する機会になったと話つつ、マシン自体で優れたグリップを生み出していく必要があるとも語った。
「リヤグリップがあったおかげで、ウエットコンディションでもかなりの自信が持てた。このコンディションでもスピードが発揮できることを学んだよ」
「でも他のどのコースでも高いグリップを持つメーカーと比べると、僕らは失っている部分がある。コースによるんだ。だから自分たち自身でグリップを高めていかないといけない」
「グリップは凄く良かったし、常にこうした高いグリップを発揮してくれることを望んでいる」
「このバイクでこうしたフィーリングを持てたのは、随分昔のことだ」
「自己ベストタイムから10秒差以内なら、もうそれで速さはある。でも8秒以内ならもっと良いし。以前こういう経験をしたのは1度しか無い」
「ラッキーだったんだ。いくつかのサーキットでは、雨が降るとグリップは無くなる。(2021年の)アメリカズでは違うセットアップを使っていた。今のマシンは少し変更が加えられている。この小さな変更が、将来を変えてくれる助けになるのを期待しているよ」
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