ラウル・フェルナンデス、今季限りでKTMとの契約解除。2023年RNFアプリリア移籍へ
テック3からMotoGP参戦中のラウル・フェルナンデスは、今季限りでKTMとの契約が解除。来季はRNFアプリリアへ移籍することが決定しているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
KTMは、テック3・KTMからMotoGP参戦中のラウル・フェルナンデスとの契約解除に合意。フェルナンデスは2023年シーズンからRNFアプリリアへ移籍すると見られている。
2021年のMoto2でランキング2位となり、今季から最高峰クラスデビューとなったフェルナンデスだったが、テック3は彼が一番に望んでいたチームではなかった。
実際、フェルナンデスはヤマハのサテライトチームであるRNF(旧ペトロナスSRT)への加入を熱望していた。しかし、KTMとの契約解除には50万ユーロ(約6900万円)の違約金が発生することから、加入は叶わなかった。
フェルナンデス今季、第13戦オーストリアGPを終えた時点で、最高位はドイツGPの12位と苦戦。ここまでわずか5ポイントしか獲得できていない。
motorsport.comの調べによると、フェルナンデスはオーストリアGPの決勝日の朝、KTMのステファン・ピアラーCEOと面会。現在の契約について協議を行なったという。
数ヵ月前、ピアラーはフェルナンデスとの契約を2023年末まで延長し、KTMから離脱する場合は100万ユーロ(約1億3800万円)以上を請求するとしていた。
早期の契約解除はほぼ不可能と思われたが、ここにきて両者は友好的な合意に至り、フェルナンデスは2022年シーズン末にKTMを離れることが決定した。
Andrea Dovizioso, RNF MotoGP Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
KTMを離れるフェルナンデスには、Marc VDSとPons Racingから来季のMoto2復帰の打診もあり、スーパーバイク世界選手権参戦も検討されていたが、来季はアプリリアのサテライトとなるRNFに2年契約で移籍する可能性が高いと見られている。
現在のところ、RNFアプリリアでフェルナンデスとコンビを組むであろうライダーは不明。これまで有力視されてきたミゲル・オリベイラの加入も、現時点では不確かなモノとなっている。
オリベイラは今季末でのKTMファクトリーチーム離脱が決定。現在ドゥカティのファクトリーチームに所属するジャック・ミラーにシートを奪われる形となった。
KTMからオリベイラには来季に向けて、2020年シーズンに2勝を挙げたテック3への移籍も打診されていたが、彼はサテライトチームへの”降格”案を望んでいなかった。
しかし2023年に向けてテック3は、KTMの姉妹ブランドであるGASGASに生まれ変わることとなり、新規参戦チームという括りではあるものの、ファクトリースペックの『RC16』を走らせることができる。
GASGASにはレプソル・ホンダからポル・エスパルガロが加入することが決定しており、KTMはオリベイラが残る一席に座る可能性も否定していない。
そのため、RNFアプリリアでフェルナンデスとコンビを組む相手はハッキリとはしていないのだ。
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