ホンダ、ドゥカティ・KTM渡り歩いたエンジニアと獲得交渉。MotoGP立て直しに奔走
MotoGPでの苦戦が続いているホンダは、ドゥカティとKTMで活躍してきたエンジニアのファビアーノ・ステラッキーニと交渉を行なっているようだ。
ホンダはKTMでテクニカルディレクターを務めていたファビアーノ・ステラッキーニ獲得へ動いているようだ。
2024年シーズンも依然として苦戦が続いてしまっているホンダ。彼らの改善に向けた次なる一手は、ベテランのエンジニア獲得だと見られている。
その候補者が、ファビアーノ・ステラッキーニだ。彼はドゥカティで17年働くと、2021年にKTMへ移籍。KTMではエンジニアリング部門のトップとして働いていた。
ステラッキーニは今年7月に、KTMから契約更新で合意に至らなかったと発表があったばかりだ。当時、KTMのモータースポーツディレクターであるピット・ベイラーは次のようにコメントしていた。
「彼の自宅とここ(オーストリア)はかなり遠く距離が離れていて、それが考慮すべき要素となっていた。ただ、それを言い訳には使いたくない」
「我々はどのように継続していくか、その点についていくつか合意ができなかった。我々が別々の道を行くことになったのは、そういった理由だ」
そしてホンダはこの機会を逃さずに動き、現在ステラッキーニ獲得の交渉を進めていることが、motorsport.comの調べで判明した。なおステラッキーニと合意に至った場合でも、KTMとの契約によってホンダ陣営への加入は11月まで待つ必要がある。
Joan Mir, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
ただステラッキーニはMotoGPの世界に残るか、レース界以外の新しい役割を選ぶかを検討しているため、ホンダ加入が彼にとっての唯一の選択肢というわけではない。
ステラッキーニとの交渉は、ホンダがヨーロッパのエンジニアのを獲得することにオープンな姿勢をとっているいることや、その考え方を活用することに前向きであり、日本に重点を置くことから離れようとしている意思を示しているようにも考えられる。
ホンダは昨年、ドゥカティ躍進の立役者であるジジ・ダッリーニャを獲得しようという意思も見せていた。ただそれは流石に実現しなかった経緯がある。
また2022年限りでMotoGPを撤退したスズキからは、河内健をテクニカルディレクターとして獲得した。しかし2023年、2024年と低迷する状況が続いており、期待されたような好転は実現されていない。
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