レミー・ガードナー、MotoGPマシンへの乗り換えは「思ったより悪くない」
ヘレス・サーキットでのMotoGPテストを終えたレミー・ガードナーは、もっと悪いスタートになることを予想していたと振り返った。
Remy Gardner, KTM Tech3
Dorna
MotoGP2022年シーズンに向けた最初のテストが11月18~19日にかけてヘレス・サーキットで行なわれた。テック3からMotoGPクラスへ昇格するレミー・ガードナーは、MotoGPマシンへの乗り換えはもっと悪いスタートになることを予想していたようだ。
ガードナーは9月のミサノテスト以来のMotoGPマシンとなったが、テスト初日をトップから2.857秒差、テスト2日目を1.856秒差で終了。2022年デビューのルーキー勢のなかでは2番手となった。
ガードナーの走らせるKTMのバイク『RC16』は、2021年に2度の優勝を記録するなど実績を残しているものの、全体的には2020年よりも厳しいシーズンを過ごした。KTMのマシンはグリッド上で唯一スチールフレームを採用しており、サスペンションもWP製の物を使用するなど、独自色の強いものとなっている。
ガードナーはMoto2クラスでアルミ製シャシーのマシンを使用していたが、RC16への乗り換えにあたってフィーリングを訊かれると「いや、実際そんなに悪くないよ」と答えた。
「言うまでもなく、ちょっと離されてスタートを切ったけど、MotoGPマシンのルーキーだからね」
「でも正直に言って、僕らルーキーがパワーやコントロール、ライドハイトデバイスや色々なコトを知らないからだ」
「別物のマシンなんだ。でもシャシーもサスペンションも違うけど、オートバイだ」
「だからハッキリ言ってそこまで悪くはない。身体も固くなっていて、あまりクレイジーなライディングはしていなかったけど、思っていたよりは快適に感じられた」
「バイクは僕の求める通りに動いていたと思う。もちろんもっと速いラップを刻むようになってくると、より大変になってくるかも知れない。でもバイクは悪くなかったよ」
「改善が必要だろうけど、正直に言って僕はもっと悪いことになるのを予想していた。だからバイクにはとても満足している」
ガードナーは大型のバイクを好むことでも知られているが、MotoGPマシンのライディングは快適に感じられていたという。
テストを通じての課題に関しては、MotoGPマシンの電子制御の干渉を感じすぎてしまい、望むようにリヤタイヤをスライドさせることに苦労していたと語った。
「子供の頃からダートトラックを経験してきたから、いつもバイクをスライドさせ、リヤを滑らせたりすることに慣れていたんだ」
「ケーシー(ストーナー)と僕の父(ワイン・ガードナー)といい、みんなオーストラリアでダートトラックに親しんできた。だから間違いなくそれは助けになっている。特に大きなバイクではね」
「Moto2のバイクは、トライアンフ(のエンジン)になってからは、よりビッグバイクのスタイルになった。ホンダのCBRエンジンを使っていた頃(~2019年)は、Moto2とMoto3の中間みたいな感じだった」
「トライアンフ時代でよりビッグバイクになったけど、MotoGPバイクはその更に上だ。だからいい感じだ」
「現時点では、電子制御が少し入りすぎていると感じている。僕としてはパワーが少しカットされすぎている」
「この数日で取り組んできたところがそれだ。だからスロットルの捻り出しでもう少しスライドさせられるようになったよ」
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