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2位ザルコ「終盤は悪夢のようだった」灼熱地獄のドイツGP、タイヤも身体も負荷甚大

プラマックのヨハン・ザルコは、MotoGPドイツGP決勝の猛暑が影響し、終盤のラップは”悪夢”のようだったと語った。

Johann Zarco, Pramac Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第10戦ドイツGPで、プラマックのヨハン・ザルコは2位表彰台を獲得。チャンピオンシップにおけるランキングを3番手に浮上させた。

 ドイツGPは欧州全体を熱波が襲っていたこともあり、気温は実に35℃超えの猛暑日になった。そして、このコンディションの中30周という長丁場のレースをこなしたザルコは、終盤のラップは悪夢のようだったと語っている。

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 ザルコはレース序盤の2周目にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)を交わして表彰台圏内に浮上。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが転倒したことで2番手を労せず手に入れると、それ以降は先頭のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と、3番手争いの集団の間で単独走行を続けた。

 今回、ザルコはリヤにハードタイヤを選択していたことで、ミディアムを選んだクアルタラロに対し最終的にはアドバンテージを得られると期待していた。しかし結局その差を縮めることはできず、5秒差でフィニッシュ。ザルコはこの暑さにより影響を受けたと語った。

「3番手からのスタートにはアドバンテージがあったし、良いスタートを切ることに集中していたんだ」と、ザルコは言う。

「良いポジションを得るには、良いスタートを切ることが必要不可欠だと分かっていた」

「ファビオ、そしてペッコ(バニャイヤの愛称)はより良いペースを持っていただろうというのも理解していたし、序盤からちょっと速かった。そして序盤、僕はアレイシの後ろにいたんだ」

「チャンスを逃したくはなかったから、アレイシを追い抜いて行った。これは今回の表彰台という結果にとって、とても重要な瞬間だった」

「ペッコのクラッシュがあって、僕はファビオの後ろ、1秒差の2番手になった。できるだけベストな走りをして、彼について行って捕まえようとしたんだ。彼はリヤにミディアムを使っていたのは分かっていたし、僕はハードタイヤを使っていたからね」

「だから、僕はアドバンテージを活かせるはずだった。でもレース折り返しを過ぎ、僕もエッジグリップが既に厳しいものになっていたのに、ファビオはとてもコンスタントだった」

「結局、彼を追い上げるための速さは足りていなかった。でも彼を追いかけようとしたことで、3位に対して大きなアドバンテージを得られた」

「終盤のラップは、バイクをコントロールするのも難しくて、悪夢のようだった。暑さはとてもひどくて肉体的も厳しかったんだ。でもなんとか上手くやれたよ」

 またザルコはドゥカティのマシンを走らせる上で、今回のドイツGPはフィジカル面でも負担が高まっていたと語った。

「現時点では、どのレースもかなり難しい状態なんだ。というのも、僕はドゥカティのマシンで速く走れるけれど、凄くリラックスしたり、常に楽しめたりはできていないんだ」

「マシンと格闘しなくちゃならない。十分に速いけれど、これがより楽になれば、どのレースでももっと良くなるだろう」

「ここでは恐らく、左周りのコースなことで、左足そして左肩に負担がかかっていた」

「パワーが抜ける瞬間もあって、状況を厳しいものにしていたんだ」

 
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