マルケス「楽観的にはなれないけど、怒っても得るものはない」ホンダは依然として厳しい状況続く……
MotoGPポルティマオテスト初日を終えたマルク・マルケスは、「あまり楽観的にはなれない」と好調ではないことを示していたが、「怒っても得るものはない」と冷静さの維持に務めていた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ポルトガルでスタートしたMotoGPのプレシーズンテスト2回目。初日の走行を終えたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、マシンの状況に満足していない様子ながらも、冷静さを保っている。
マルケスはテスト初日を19番手タイムで終了。タイム的にはホンダへの移籍組であるアレックス・リンス(LCRホンダ)から1秒遅れとなっている。
2月のセパンテストでは2023年型マシンについて「タイトルを争えるバイクではない」と厳しい評価を下していたが、今回のテスト初日もその状況は変わっていないように思える。
セッション終了後、マルケスにセパンテストでのフィーリングと、今回のフィーリングについて聞くと、彼は次のように語った。
「今日はマレーシアと全く同じバイクでフィニッシュしたんだ」
「それが僕がここで見つけたベストパッケージだ。まだ先頭からはかなり離れているけど、今はまだシーズンは始まっていないからね」
「正直に言うと、この結果に関して凄く楽観的にはなれない。だけど怒っても何も得るものはないんだ」
「だから明日はこのベースから、最高のセットアップやリズム、ラップタイムを出していけるようにトライして、様々な状況でベストなモノを探していくことになる」
今年からチームメイトとなったジョアン・ミルも、初日は14番手タイムとあまり光るモノは見せていない。マシンのフィーリングに関しても、あまり好調とは言えないようだ。
Joan Mir, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「感触はあまり良くない。ウソじゃないよ。今日はタフな1日だった」と、ミルは語る。
「このバイクでベストなフィーリングをまだ持てていないんだ。チームで僕が速く走るために何が必要なのかを理解しようとしているんだ。トップを走るライバルに少しずつでも近づくために、一歩一歩踏み出そうとしている」
「今日の終盤はラップタイムを少し改善していったけど、苦戦しているセクターでどういうわけかクラッシュしてしまった」
「良かったのはいくつかのセクターで僕が速かったという点だ。速くないところもあるけどね。つまり、僕らはパフォーマンスを発揮できないタイプのコーナーを理解しなくちゃいけないということだ」
ミルは今回、トラクションで苦しんでいるとも語る。新型シャシーはその点であまり改善をもたらしていないというのだ。
マルケスはそうしたチームメイトのシャシーに関するコメントに同意している。そして「セパンで使用していたモノ」が彼にとっては好ましいモノだという。
さらにマルケスは2023年型マシンのクラッチについても不満を漏らしている。彼が「キツイ」と表現するクラッチのためか、実際にテスト終了時のスタート練習では、かなり荒々しい発進となっていた。
「何故なのか、それを理解する必要がある」
スタートの問題について聞かれたマルケスはそう答えた。
「僕があの時かなり使い古したミディアムタイヤをリヤに履いていたのは確かだし、グリップもかなり落ちていたかもしれない」
「でもホンダが今年変更したクラッチは、触りの部分がかなりキツイ。それで、危険な感じになる」
「だから2日目はそれを避けるためにもクラッチで試すセットアップをもう既に用意してあるんだ」
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