ホンダ、最終戦スプリントの同士討ちで優遇措置返上に黄色信号。ミルにペナルティで決勝さらに厳しく
ホンダは現在受けている優遇措置制度のグループD脱却が確実視されていたが、MotoGPバレンシアGPのスプリントレースで同士討ちを起こしてしまったことで、安心できない状況に追い込まれた。
Joan Mir, Honda HRC
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPバレンシアGPのスプリントレースでは、ホンダのふたりが同士討ちしてリタイアに終わった。このアクシデントで、ホンダはコンセッション(優遇措置制度)最下位グループを脱却できるか、分からなくなってきた。
ホンダは優遇措置制度のグループ分けで、現在のエンジン開発やテストが自由なグループDから、より優遇が少ないグループC昇格が見えている位置まで歩みを進めていた。その条件は最終戦バレンシアGPで計9ポイント(陣営最上位のライダーのポイントのみの加算)を獲得すれば良いというものだった。
グループC昇格によりバイク開発には制限が増えるものの、ホンダのライダーたちはグループD脱却を「シーズン中盤から、目標にしてきた」と語っていた。
しかしスプリントレースを経て、ホンダは決勝でミスの許されない状況に追い込まれている。スプリントレースの序盤に、ファクトリーチームのライダーが同士討ちしてしまい、ノーポイントに終わったためだ。
スプリントでは予選10番手だったジョアン・ミルがスタートで順位を落とし、13番手スタートだったルカ・マリーニの後ろを走っていた。そして2周目、挽回しようとしていたミルがターン2で転ぶと、アウト側のマリーニを道連れにクラッシュしてしまった。
「こんなのは、絶対に起こしたくない事だった」と、ミルは言う。
「マリーニに申し訳ないし、チームにも申し訳ない。僕は普段こういうことは起こさないんだ。でも僕の失敗だった。ただクレイジーな動きだったわけじゃない」
Mir struggled to produce his best in Practice on Friday
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
ホンダ陣営はスプリントレースでファクトリーのふたりがリタイアに終わり、さらにLCRのヨハン・ザルコも10位ポイント圏外と、埋め合わせることはできなかった。
グループCへの昇格のためには、決勝で7位以上が必要になってくる。しかしミルは前述のクラッシュでロングラップペナルティを科されたため、決勝は厳しいだろう。最後尾24番手スタートのソムキアット・チャントラ(LCR)に7位フィニッシュを期待するのは非現実的だと言えるため、ホンダの優遇措置がどうなるかは、マリーニとザルコの走りに懸かっている。
予想外のプレッシャーに晒されることになったホンダ陣営。ミルは現状について、次のように語った。
「レース前の木曜の段階で、9ポイント獲得は問題なさそうかと訊かれていたなら、『たぶんね』と答えていただろう」
「でも今は、明日のレースでは優遇措置を失うためには、良いレースをしなくてはいけない状況だ」
「今週末は予想していたよりも多くの問題を抱えている。僕だけじゃなく、チームメイトもそうで、このコースで思っていたよりも苦戦しているんだ。それが現実だ」
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