ホンダの苦戦、改善に「“バイク新造”は必要ない」とエスパルガロ弟。掴んだ糸口をドイツで実証目指す
2021年シーズンは苦戦が続いているホンダ。ただポル・エスパルガロは問題を解決するためにマシンを“新造”するような変更は必要無いと考えている。
写真:: Repsol Media
ザクセンリンクでの第8戦ドイツGP開催を迎えているMotoGP。2021年シーズンはこれまでのところドゥカティとヤマハの争いといった様相であり、ホンダはそこに絡むことができていない。
ホンダ勢の今シーズンベストリザルトは、LCRホンダの中上貴晶が獲得した4位。まだ表彰台を獲得することができていない状況なのだ。
今シーズンKTMから移籍してきたポル・エスパルガロも中々結果の出ないレースが続いている。しかし彼いわくマシンを全くの新しいモノにしなくとも現在抱えている問題は解決可能だという。
ホンダの抱えている問題に関しては、主に加速時のリヤエンドのグリップ不足であり、それがブレーキング時のパフォーマンスにも影響を及ぼしているのだとチームメイトのマルク・マルケスが説明している。
6月初旬のカタルニアテストでホンダは新パーツなどを試していたが、エスパルガロによるとまだ問題点を正確に把握しようとしているところだったようだ。
「何かすごいものがあったわけじゃないよ」
ドイツGPを前に、カタルニアテストについて訊かれたエスパルガロはそう語った。
「今、僕らは問題を理解する過程にあって、正確に理解をしようとしているんだ」
「それから新シャシーやスイングアーム、新パーツを作っていくことになる」
「でも今はいくつかの小さな新パーツや、使えそうな過去のパーツなんかを試しているところなんだ」
「全てのデータや情報、ホンダが持っているマテリアルがあれば、状況はかなり改善できると思う」
「今抱えている問題を改善するために、全くの新しいバイクを作る必要はないんだ」
「ホンダのいいところは長年MotoGPに参戦してきていて、過去に抱えていた様々な問題に対する良いデータを、そしてその解決策も持ち合わせているところだ」
「だから僕らはテストではバイクに色んなものを試してみて、研究していたんだ」
「まずまず上手く機能して良いテストだった。その後には、それを別の場所で試して本当に良かったのかどうかを確認してみたくなるものだ」
「現時点では満足している。ただ(ドイツGPで)どうなるかは分からない」
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