「ホンダはベストな状況ではない」復帰マルケス、まずはブラドル搭乗マシンから作業スタート
マルク・マルケスは第3戦ポルトガルGPで怪我からの復帰を果たすが、現在ホンダの状況が理想的ではないと認める。

アルガルヴェ・サーキットで行なわれる2021MotoGP第3戦ポルトガルGPでは、昨年7月に負傷し長期離脱の続いていたレプソル・ホンダのマルク・マルケスがレースへ復帰する。
マルク・マルケス不在の間、ホンダは1982年に最高峰クラス参戦を再開させて以来初めて未勝利でシーズンを終了。表彰台も弟のアレックス・マルケス(当時レプソル・ホンダ/現LCRホンダ)の獲得した2回のみという状況に終わってしまった。
ホンダはRC213Vが“マルケス専用”とも揶揄される中で、よりライダーにとってフレンドリーなバイクにしようとしてきた。ただ2021年シーズンになっても依然としてフロント側に弱みを抱えている。
9ヵ月ぶりに現場復帰を果たすマルク・マルケスは、ホンダの現状についてベストではないと認め、今戦以降マシンを試し、トップレベルに復帰するための作業を行なっていきたいと語った。
「ホンダがベストな状況ではないというのは明らかだ」と、マルク・マルケスは語る。
「日本のスタッフとはもう話をしているけど、彼らはどこに問題があるのかを理解するために懸命な作業をしている。結局の所、全てのライダーが速く、良いレベルに達することができるようなバイクの妥協点を見つけることが目標だからね」
「ホンダには今、KTMで素晴らしい結果を出したポル・エスパルガロや、MotoGPバイクで経験を積んだナカガミ(中上貴晶/LCRホンダ)、Moto2王者の弟のように、良いライダーが揃っているんだ」
「だから、良いライダーはいるのに、彼らは依然として僕がバイクを離れた時と同じポイントで苦戦している。フロントタイヤでの自信をつかもうと、クラッシュを減らして限界を見つけようとしているんだ。去年から今年にかけて、バイクに大きな変化は無く、かなり似ているというのは事実だろう」
「でもとにかく、アップデートも少しはある。今朝(15日)は新しいアップデートについて試すために長時間のミーティングもした。僕は(テストライダーの)ステファン・ブラドルの乗っていたバイクを引き継いで始める予定だ。それから僕も自分のバイクを作り始めて、トップレベルに戻るための妥協点を探し始めるだろう」
なおマルク・マルケスは復帰初戦となるポルトガルGPでは明確な目標は設定していないと語っている。
「テレビ映像から状況を理解するのは無理だよ」と、マルク・マルケスは言う。
「あるサーキットから別のサーキットへ移るわけじゃなくても、多くの(調子の)上げ下げがあるのを見れるし、テレビで現在のMotoGPがどうなのかを理解するのは不可能だ」
「初日から2日目まで明らかにベストなペースを持っているライダーがいても、日曜日には苦戦している、なんて姿を見ることもある。それを理解するのは難しい。でもまた走るのを楽しみにしているのは本当だ。ドーハでのように多くのライダーが先頭を大きな集団で走っているのは良い戦いができるし、とても良いよ」
「もちろん今すぐにその戦いに参加する準備はできていないけど、この先そのトップグループに参加していきたい」
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