苦戦続くホンダのジョアン・ミル、真剣にMotoGP引退を検討したと明かす「今は困難な状況を受け入れている」
ジョアン・ミルは、レプソル・ホンダに加入した今季前半が厳しいシーズンになったこともあって、真剣にMotoGP引退を検討したと認めた。
レプソル・ホンダのジョアン・ミルは、ホンダに加入した1年目である今季が厳しいシーズンとなっていることもあり、一時は真剣にMotoGP引退を検討していたと明かした。
2020年にスズキでMotoGPチャンピオンに輝いたミルは、スズキの撤退に伴い、今季からホンダのファクトリーチームであるレプソル・ホンダに2年契約で移籍した。
しかし、レプソル・ホンダでの1年目は転倒と負傷・欠場により、散々な前半戦となってしまった。決勝レースでチェッカーを受けたのはこれまでのところ開幕戦ポルトガルGPの11位のみ。9戦でわずか5ポイントしか稼げていないのだ。
『DAZN』のインタビューで引退を考えていると語ったことについて尋ねられたミルは、次のように答えた。
「僕は今の自分の状況を受け入れているんだ。以前はそれを受け入れたくなかったし、精神的にももっと厳しかった。なぜなら、たったひとつのことしか望んでいないのにそれを手に入れることができず、それを受け入れるのが難しかったからだ」
「今はそれを受け入れ、自分が置かれている状況を理解し、状況を好転させたいと思っている。一時期、やめようと真剣に考えたことがあったのは事実だが、それは別のバイクに乗りたかったからではないんだ」
「精神的に参っていたから止めたかったんだ。今はそんな状況ではない。今は違う状況なんだ」
「もしこのまま止めてしまったら、将来的にすごく後悔することになる。それが重要なんだ」
「やめたいと思うのは、仕事がうまくいかなかったり、人々とディスカッションして嫌なことがあったりして、やめたいと思うことがあるからだ」
「でも、『ここで辞めたら将来後悔する』って思うじゃないか。僕もそういう状況だったけど、その後挑戦し続けたいと思ったんだ」
ミルは2019年チェコGP後のテストで大クラッシュしたときにも同じようなことを考えたが、当時はすぐにそれを払拭できたという。
以前にも引退を考えたことがあるかと尋ねられると「あるよ。1年目のブルノで大ケガをしたときだ」と付け加えた。
「良くないことがあったり、ひどいクラッシュを経験すると、たくさん自問自答するんだ。それをやる価値があるのかってね。あのときもそうだった。でも1日で、僕は完璧に戻ったよ」
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