ホンダ版”スプーン”は承認得られず。裁定の矛盾を指摘する”意図的な動き”か?

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ホンダ版”スプーン”は承認得られず。裁定の矛盾を指摘する”意図的な動き”か?
執筆:
2019/03/29 10:16

MotoGPテクニカルディレクターのダニー・アルドリッジは、合法と判断されたドゥカティの”スプーン”を模してホンダが用意したパーツを承認しなかった。

 ホンダはアルゼンチンGPに向けて、ドゥカティが使用している”スプーン”と呼ばれるウイングレットを模したパーツを持ち込んだが、MotoGPテクニカルディレクターのダニー・アルドリッジはそのパーツの使用を承認しなかった。

 カタールGPで優勝を飾ったドゥカティがリヤタイヤの前に装着したディフレクターは違法だとして、アプリリアやホンダ、スズキ、KTMは抗議を行っていたが、FIM控訴裁判所は3月26日(火)に抗議を棄却し、このパーツは合法だとの裁定を下した。

 このパーツは禁止されている空気力学的な効果ではなく、リヤタイヤの冷却を目的としているとドゥカティは主張している。

 motorsport.comの調べによれば、週末のアルゼンチンGPを前に、ホンダは”スプーン”と同様のパーツを用意。アルドリッジにアプローチしたものの、そのデバイスの目的を告げられたアルドリッジは、パーツの承認を拒否したという。

 ホンダのこうした動きは、現在のレギュレーションとFIMの裁定に関する問題を浮き彫りにしようとする、意図的な試みだったようだ。

 抗議を主導したアプリリアのチーフであるマッシモ・リヴォラも、ドゥカティのスプーンと同様のパーツの公認を得ようと試みるかもしれないと示唆したが、それは空力目的であると明言した。

「もし誰かがドゥカティと同じ解決策を提示した上で、リヤタイヤの冷却について言及するのではなく、その意図が空力的な負荷を生むことだと公然と認めたら、何が起こるだろうか?」

 アプリリアはすでに、ウイングレットの製造に取り組んでいることを明らかにしている。スズキとKTMが、その動きに追随しても驚きではないだろう。

 ヤマハは、この議論から距離を置き、傍観を続けている。

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この記事について

シリーズ MotoGP
チーム Repsol Honda Team
執筆者 Oriol Puigdemont
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