中上貴晶、2021年は“ついに”最新型RC213Vを獲得! 新契約は2年間に
HRCと複数年契約で合意したことが発表された中上貴晶だが、彼は来季最新型のRC213Vに乗ること、契約期間が2年であることを明かした。
10月22日、HRC(ホンダ・レーシング)はMotoGPに参戦する中上貴晶と複数年契約で合意したことを発表。中上は2021年以降もLCRホンダへ留まることとなった。
しかしHRCの発表では、中上が2021年シーズンに最新型のRC213Vを使うのか、それとも2020年型を使用するのかについては言及がなかった。
現在中上は、ホンダ勢で唯一型落ちとなる2019年型のRC213Vを使用して参戦しているが、ランキング5番手でホンダ勢のトップライダーとなっている。
その中上は22日に行なわれた取材の中で、新たな契約の期間が2年であること、そして2021年に使用するバイクはレプソル・ホンダのマルク・マルケスとポル・エスパルガロ、チームメイトとなるアレックス・マルケスらと同一の最新型となることを明かした。
「来シーズンですが、僕は最新型のバイクに乗ります」
中上はテルエルGPを前にそう語った。
「ホンダ勢4台のバイクは全く同じものになります。これは僕にとっていいニュースですよ。これまでの3年間、僕は前年型のバイクに乗ってきましたから」
「ですから来シーズンは、レギュレーションこそいつもとまったく同じわけではないですが、ホンダはマルク、アレックス、ポルそして僕らは同じパッケージ、同じバイクだと話していました。本当に嬉しいですが、だからこそ今、僕らのポテンシャルを示すときなんです。レプソルを倒すことが、ファクトリーと戦うことができれば、それは素晴らしいでしょう」
「本当に興味深いですし、来シーズンが待ちきれません。僕はこのチームとならそれができると信じています」
念願の最新型バイクを手にすることとなった中上。ただ来季については新型コロナウイルスの影響でレギュレーションにいくつか変更がある。
その変更の影響で、コンセッション(優遇措置)非適応のメーカーの2021年型マシンは、2020年型エンジンと空力フェアリングでシーズンを開始することになっている。
シーズン開幕後は通常のアップデートルールが適応される。つまりコンセッションのある“アプリリアのみ”エンジンと空力を自由にアップデートすることができ、他メーカーのエンジン開発は凍結される。ただ、シャシーやサスペンション、電子機器といった他の部分のアップデートは可能だ。
来シーズン、中上はレプソル・ホンダから移籍してくるアレックス・マルケスとチームを組む。
アレックスのLCRホンダ加入はシーズン開幕前に決定され物議を呼んでいたが、彼にシートを奪われる形となったカル・クラッチローは、アレックスが連続表彰台を獲得した今でも、その決定は妥当なものだったと考えている。
そしてアレックス本人も改めてホンダの決定を支持し、LCRホンダで成長していきたいと語った。
「レースを経て決定を下すのはより簡単だ。だけど状況は本当に普通ではなかったんだ。何度も説明したようにね」
ホンダの決定が早すぎたと感じているかと訊かれたアレックスはそう答えた。
「僕はホンダと条件などについて合意したんだ。僕はまだたくさん改善すべきことがあるから、LCR行きは成長する絶好の機会だ」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。