キャリアに大打撃……イアンノーネ、ドーピング疑惑への控訴が棄却。4年の出場停止に
ドーピング疑惑の渦中にあったアンドレア・イアンノーネは、18ヵ月の出場停止処分に対する上訴が棄却され、出場停止期間が4年に延長されることとなった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
昨年のマレーシアGPで禁止薬物となっているステロイド(筋肉増強剤)の陽性反応が出たことで、FIMから出場停止処分を受けていたアプリリアのアンドレア・イアンノーネ。彼はこの件に関する控訴審に臨んだが、結果的に上訴は棄却され、4年間の出場停止となってしまった。
イアンノーネはホテルで汚染された食品を摂取したことが原因だとして無罪を主張していたが、今年3月に行なわれていた聴聞会の後、18ヵ月の出場停止処分が科されていた。ただ、過去に同様のケースで無罪になった例があるため、彼とアプリリアはスポーツ仲介裁判所(CAS)に控訴した。
これを受けてCASは証拠の見直しを行なったが、この控訴を棄却。イアンノーネの出場停止期間を18ヵ月から4年に延長するべきという世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の主張を支持した。
またCASは、2019年11月1日からのMotoGPにおけるイアンノーネのレース結果を公式に失格とすることを明らかにした。
CASの陪審員は、イアンノーネ側が汚染された肉の摂取を裏付けるために必要な証拠を提出しておらず、肉の正確な種類などを立証することができなかったと主張している。
アプリリアはこれまでイアンノーネを支持する姿勢を見せており、彼の出場停止処分を覆すことができるならば、彼との契約を延長したいと繰り返し語ってきた。しかしながら今回の判決により、アプリリアはアレイシ・エスパルガロと共に2021年シーズンを戦うライダーを探さなければいけなくなった。
アプリリアは現LCRホンダのカル・クラッチローと事前合意に達していると言われているが、一方で今季イアンノーネの代役として出走したテストライダーのブラッドリー・スミスも選択肢であると認めている。
イアンノーネは2013年から最高峰MotoGPクラスに出場し、2019年までドゥカティ、スズキ、アプリリアで活躍。ドゥカティ時代の2016年には優勝も果たしている。
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