イアンノーネ兄弟が“悪童”フェナティのマネジメント役に就任
MotoGPライダーのアンドレア・イアンノーネが兄アンジェロと共に、Moto3ライダーであるロマーノ・フェナティのマネジメントを引き受けることが明らかになった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
現在アプリリア(Aprilia Racing Team Gresini)からMotoGPに参戦しているアンドレア・イアンノーネは、キャリアを通じてレースウィーク中に兄アンジェロのサポートを受けてきた。そしてマネジメント面の業務も兄が引き受けている。
イアンノーネは、現在Moto3に参戦中のロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)の来季シートが未定の状態であることを気にかけていたようだ。そして今回、兄弟ふたりがフェナティのマネジメントを引き受けることになった。
フェナティは昨年までMoto2クラスに参戦していたが、レース中に他のライダーのブレーキを握るという危険な行為を行ったことで出場停止処分を受け、レースから引退する意向を示していた。ただその後、Moto3クラスでレースへ出場することが決まり、今季は過去6シーズンを戦ったMoto3への復帰を果たした。
Moto3に復帰したフェナティは厳しいシーズンを送っていたものの、第11戦オーストリアGPでは今季初優勝を果たすなど、再び強さを見せ始めている。
なおフェナティは2020年に再びMoto2へ復帰することを目指しており、現在ニッコロ・ブレガと契約を結んでいるグレシーニとの交渉を行っていると思われる。これはイアンノーネがアプリリア(※グレシーニと提携している)から参戦していることを考えると、その交渉の現実味も増して感じられる。
「ロマーノのことは好きだよ。僕はロマーノが5歳か6歳の頃、ポケットバイクでレースをしている時から知っているんだ」と、イアンノーネは言う。
「ロマーノは本当に良い才能を持っていると思う。ただ彼は妙な、難しい人生を過ごしてきている」
「彼はひとりでこの世界に戻ってきた。今年、ロマーノは身一つだった」
「僕は彼から可能なら助けてくれないかと聞かれた。ただ僕はロマーノにとってそれが良い考えか分からなかったんだ。僕も多くの問題を抱えているしね。でも最終的には、僕らは彼を助けることに決めたんだ」
「僕の兄はロマーノにとって良い助けになると思う。アンジェロは本当に良い性格で、とても落ち着いているし、賢いんだ。だから彼には良い助けになるだろう」
またイアンノーネは自身もフェナティをサポートしていくものの、アンジェロが2020年のシート探しも含めてマネジメント面の仕事を負うと語った。
「僕と兄は一緒に(フェナティのサポートに)取り組んでいくけど、まずは兄の仕事になる」
「僕の仕事はバイクに乗ることだから、アプリリアのエンジニアと話し合う。そして兄はロマーノをフォローする。ロマーノへ兄を贈ったんだ」
「ロマーノは大きな可能性を秘めていると思う。僕の見立てでは彼は才能あふれる本当に素晴らしいライダーなんだ。ただ時々、先導役を必要としているだけだ。18歳や19歳の時に道を見失うことは簡単なんだ」
Additional reporting by Matteo Nugnes
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