イアンノーネ”ドーピング違反”で18ヵ月の出場停止処分。しかし故意の薬物摂取は否定
ドーピング違反の疑いで審議対象となっていたアプリリアのアンドレア・イアンノーネに、18ヵ月間の出場停止処分が下された。しかし、故意に禁止薬物を摂取したわけではないことが認定されている。
Andrea Iannone, Aprilia Racing Team Gresini
Gold and Goose / Motorsport Images
アプリリアのMotoGPライダーであるアンドレア・イアンノーネは、ドーピング違反があったとして、18ヵ月間の競技禁止措置を受けた。しかし、イアンノーネが意図的にステロイドを摂取したわけではないことも認められた。
イアンノーネは、昨年のマレーシアGPでWADA(世界アンチ・ドーピング機関)の検査を受けた際、アナボリック・ステロイド(筋肉増強剤)の陽性反応が出てしまった。再検査のでも、変わらず陽性と判定されている。
この検査結果により、イアンノーネは裁判が終了するまで、出場停止処分が科されることが、FIM(世界モーターサイクリズム協会)から伝えられた。
しかしイアンノーネは、当初から無罪を主張。汚染された食物を摂取したことにより、今回の結果が出たと訴えていた。
FIMの懲戒審問では、イアンノーネが汚染された肉を食べたことを認定。しかし、完全に無実とすることはできず、2019年12月17日から2021年6月16日まで、レース禁止処分とする判決を下した。
イアンノーネはこの裁定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所に控訴する予定だ。しかしこの聴聞会のスケジュールについては未定である。
ただ今回の判決により、イアンノーネと所属チームのアプリリアの関係は危うくなったと言わざるを得ないだろう。CEOのマッシモ・リヴォラは今年の初め、イアンノーネの出場停止機関が長期に及ぶことになれば、契約が終了することになるだろうと語っていた。それが現実のものとなれば、テストライダーのブラッドリー・スミスが、イアンノーネに代わって起用される可能性が高い。
しかしながら、現在新型コロナウイルスの感染が拡大しているためにMotoGPのシーズンが中断されていることにより、早々にスポーツ仲裁裁判所の聴聞会を受けることができれば、それはイアンノーネにとっては救いとなるかもしれない。
イアンノーネはスズキでの2シーズンを経た後、昨年からアプリリアに加入した。その1年目のシーズンは厳しいものだったが、オーストラリアGPでは6位に躍進。このレースでは先頭を走るシーンもあった。
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