アンドレア・イアンノーネ、ドーピング反応で出場停止処分。ステロイド使用の疑い
アプリリアからMotoGPに参戦しているアンドレア・イアンノーネが、ステロイド使用の陽性反応が検出されたため、暫定的な出場停止処分をとったとFIMが公表した。
Andrea Iannone, Aprilia Racing Team Gresini
Gold and Goose / Motorsport Images
2018年限りでスズキを離れ、2019年はアプリリアに移籍してMotoGPに参戦したアンドレア・イアンノーネだが、ドーピング検査の結果、ステロイドの陽性反応が検出されたため、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は暫定的な出場停止処分をとったと公表した。
FIMの声明はこの件について、以下のように声明を出している。
「FIMはイタリアのグランプリライダーであるアンドレア・イアンノーネに対し、2019年のFIMアンチ・ドーピングコード(CAD)7.9.1条に基づき、暫定的に出場停止処分を通知した」
「氏に対するこの決定は、WADA(世界ドーピング禁止機構)認定のドレスデンの研究所が2019年11月3日に行なわれたマレーシアGPで採取された尿から、禁止リストに含まれる蛋白同化男性化ステロイド薬(AAS)が検出された報告を上げたことから、避けられないものだった」
「なおアンドレア・イアンノーネ氏はBサンプルの分析を要求する権利がある」
「またアンドレア・イアンノーネ氏は12月17日から出場停止処分の効力が発効し、以降は追加の通知があるまでいかなるモーターサイクルレースにも参加することはできない。なおCAD7.9.3.2条に基づき、イアンノーネ氏は出場停止処分の解除を要求することができる」
「加えて、世界アンチ・ドーピングコードとFIMアンチ・ドーピングコードにより、FIMは現時点で何も追加の情報を提供することはできない」
イアンノーネがBサンプルの提出を見送るか、依然として結果が陽性だった場合、暫定的な出場停止処分は科されたままとなる。そして彼は同処分に関する聴聞会を要請するか、若しくは国際懲戒裁判による迅速な最終審理を要求する事ができる。
なおイアンノーネには“ドーピング規則違反が支持される合理的な理由がないこと”を示す必要がある。つまり、暫定出場停止処分を撤回させたい場合、“無実を証明できるだけの材料”を持っていなければならないということだ。
またイアンノーネが暫定出場停止処分に関する審理を要求する権利を放棄した場合、最終審理はこの通知から3カ月以内に招集されることになっている。
MotoGPパドックにおいてドーピング検査で陽性反応が検出されたのは、2012年にメチルヘキサンアミン(興奮薬)が検出されたアンソニー・ウエスト(Moto2)以来だ。
その際、ウエストはスポーツ仲介裁判所に控訴を行なったが、結果は覆らず、Moto2での1年半分のリザルトが過去にさかのぼって無効とされた。
2019年シーズンのイアンノーネは、アプリリア初年度に苦戦を極めたが、第17戦オーストラリアGPではトップを走るなど見せ場も作った。結果的に43ポイントを獲得したイアンノーネはランキング16位。チームメイトのアレイシ・エスパルガロ(14位)と17ポイント差でシーズンを終えている。
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