”ドーピング疑惑”のイアンノーネ、2月4日に控訴審。テスト欠場は不可避?
ドーピング違反に問われているアンドレア・イアンノーネは、FIMの裁定に対して抗議。その控訴審が2月4日に行なわれることになった。しかしこのスケジュールにより、2020年最初のMotoGPプレシーズンテストに欠場することを余儀なくされそうだ。
Andrea Iannone, Aprilia Racing Team Gresini
Gold and Goose / Motorsport Images
アプリリアのアンドレア・イアンノーネは、2019年のMotoGPマレーシアGPの際に採取された尿サンプルを調査した結果、ドーピング違反を疑われている。イタリアのメディアによれば、イアンノーネは再検査でも陽性だったと言われているが、イアンノーネ本人はドーピングはしていないと主張し続けている。
motorsport.comの取材によれば、イアンノーネは2月4日にスイスで行なわれるFIMの国際懲戒裁判所の審理に出席するものとみられている。それに伴いイアンノーネは、1月31日までに証人のリストを作る必要があるようだ。
ただし今年最初のプレシーズンテストが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2月2日から行なわれる予定であり、3日間にわたってテストライダーによってシェイクダウンが行なわれる。なおコンセッション(優遇措置)が適用されているメーカーは、レギュラーライダーもこのシェイクダウンで走行することができ、アプリリアもその対象チームとなっている。とはいえ、裁判の日程を考えれば、イアンノーネがテストに参加するのは難しいだろう。
その後、2月6日からは同じセパンで、合同テストが行なわれる予定だ。
2月4日の審理の後、裁判所には判決を下すために45日の猶予が与えられる。しかし開幕戦までは約1ヵ月しかなく、アプリリアとイアンノーネは、この日数を早めることを求めている可能性がある。
なおイアンノーネのドーピングが”有罪”と判定された場合、彼には最大4年間のレース出走停止処分が科される可能性がある。
イアンノーネがセパンテストに参加できないことになった場合、アプリリアはテストライダーのブラッドリー・スミスを、レギュラーライダーのアレイシ・エスパルガロと共に走らせることになるだろう。
先日イタリアで報じられたところによれば、MotoGPで通算13勝を挙げたマックス・ビアッジをセパンテストに起用する可能性もあったようだ。しかし現時点でその実現は難しくなっていると見られている。
アプリリアは今季、90度のV4エンジンを搭載するなど、抜本的な変更が施されたニューマシンを投入すると見られており、その比較として昨年型のRS-GPもセパンで走らせるようだ。この旧型のRS-GPには、世界スーパーバイク選手権(WSBK)のロレンソ・サバドーリが乗るものとみられている。
サバドーリはペデルチーニ・カワサキと契約を結び、2020年のWSBKに参戦するものとみられていた。しかしスポンサーが手を引いたことにより、この契約は白紙に戻ったものとみられている。
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