マルケス弟のドゥカティ移籍は大成功!? 初乗りからホンダ時代と遜色無しタイム「ドゥカティのサポートに驚き」とも
ホンダを離れドゥカティ陣営へ移籍したアレックス・マルケスは、初めてのテストを終えて、非常にポジティブな感触を覚えたという。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2023年シーズンからドゥカティ陣営のグレシーニへ移籍となったアレックス・マルケスは、初テストを終えて非常にポジティブな感触だったと語っている。
マルケスは2019年にMoto2クラスでチャンピオンとなると、2020年にレプソル・ホンダからMotoGPクラスへ昇格。扱いが難しいと言われるホンダのマシンながらもルーキーで2度表彰台を獲得してみせた。
しかし2021年からLCRホンダへ移ると苦しい戦いが続き、2022年も大苦戦。トップ10フィニッシュにも苦戦する状況で、結局グレシーニへの移籍を決断することになった。
そして今シーズン最終戦バレンシアGPを17位で終えたマルケスは、2日後の同地で行なわれたバレンシアテストで、初めてドゥカティ・デスモセディチGPをライディング。新たなチームで再出発を開始させた。
1日のテストではあるが、マルケスは2022年型マシンを使用した走行で、1分30秒712をマーク。これは直前のバレンシアGPで彼がFP3でマークしたタイム(1分30秒868)よりは速く、Q1で記録したタイム(1分30秒453)よりは遅いというものだった。
乗り換えと言う面では好スタートを切ったように見えるマルケス。彼は学ぶことはまだまだあるとしつつも、最初から良いフィーリングだったと語るなどドゥカティでの再スタートにポジティブな考えを示している。
Alex Marquez, Gresini Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「もうちょっとこのバイクでのライディングに慣れて、いろいろなことをコントロールしていかないといけないね。でも、走り出しから良い感じだったし、快適だったよ」
マルケスはそう語る。
「こういうのは緊張もするし不安もあるものだけど、最初からいい感触だったんだ。ポジティブだよ。もちろん学ぶべきことも、ポテンシャルもまだまだ残しているんだけどね」
「重要なのは、まだ適応できていない状態でペースのギャップが0.6秒ほどだったということだ。だからハッピーだよ。2023年の開幕戦に向けて、落ち着いてしっかりとした礎を築く必要がある」
「正直、朝コースに出て行くまではとてもナーバスになっていた。どうなるか疑問もあったからね」
「それ自体は普通のことだけど、やっぱり再スタートのようなものには余分なことを考えさせられてしまうものだよ」
またマルケスはテスト前の段階ですでにドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャと会話し、エンジニアグループともミーティングを行なうなど、準備を進めてきていた。彼としては、サテライトチームながらもこうしたサポートを受けられることは驚きだったようだ。
「最初は凄く驚いたよ。サテライトチーム所属なのに、ファクトリーから素晴らしいサポートを受けられるんだ」
「ミーティングではみんなに自己紹介して、エンジニアもひとりひとり何をしているのか説明してくれたんだ。でも何より驚かされたのは、素晴らしいサポートと、あらゆる情報へのアクセスだ。これは凄くポジティブなことだし、とても助けになる」
「このバイクに完全に馴染むまでは時間がかかるだろう。でもかなり快適だったし、もっと時間が欲しかった。ポジション面でも改善する部分があったんだ。そういうのは走らせているときに思いついたものだけど、とても大事な部分だ」
来シーズン、マルケスは現在のMotoGPで最も競争力のあるバイクだと言われるマシンを走らせる”選ばれし8人”のうちのひとりとしてレースに挑む。
既にホンダで表彰台を獲得したマルケスの前にはドゥカティでの“初優勝”がぶら下がっているとも見えるが、彼は「それについて話すのは時期尚早だ」と、笑顔で応えていた。
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