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ダニーロ・ペトルッチ、再びMotoGPにカムバック。負傷バスティアニーニの代役として古巣ドゥカティからフランスGP参戦

ドゥカティは、エネア・バスティアニーニの代役としてダニーロ・ペトルッチがMotoGPフランスGPに参戦することを発表した。

Danilo Petrucci, Ducati Team

写真:: Motogp.com

 負傷したドゥカティのエネア・バスティアニーニの代役として、ダニーロ・ペトルッチがル・マンで行なわれるMotoGP第5戦フランスGPに出場することとなった。

 バスティアニーニは開幕戦ポルトガルGPのスプリントレースでルカ・マリーニ(VR46)と接触し、右肩肩甲骨を骨折。手術の必要こそ無かったものの、回復を優先するために休養を命じられ、第2戦アルゼンチンGPと第3戦アメリカズGPを欠場した。

 第4戦スペインGPで復帰の許可が下りたものの、体調は万全とは言えず、初日から痛みを訴えた。2日目はフリー走行3回目でわずかな周回をこなしただけで、スペインGPを欠場することを選択した。

 そしてバスティアニーニは、来週末に控える第5戦フランスGPから3週間の休みがあるドゥカティのホームレース第6戦イタリアGPに向けて、回復に専念することになった。

 ただ開幕戦のスプリントから欠場が続いていることからバスティアニーニは今季、まだ1周しかレースを走れていない。

ペトルッチは2022年にダカールラリー初挑戦。ステージ2ではデイリタイアを喫しながらも、ステージ5では初のステージ優勝を挙げた。

ペトルッチは2022年にダカールラリー初挑戦。ステージ2ではデイリタイアを喫しながらも、ステージ5では初のステージ優勝を挙げた。

Photo by: KTM Images

 代役のペトルッチは、2度目のMotoGPカムバックとなる。

 現在32歳の彼は長年MotoGPを走り、2勝を記録。2015年からプラマック、2019年からはドゥカティのファクトリーチームに昇格し、2021年にはKTM・テック3に移ったものの厳しいシーズンを送り、その年限りでMotoGPのシートを失った。

 その後ペトルッチは、サーキットレースからラリーに転向。ダカールラリーに参戦し、MotoGPウィーナーとしては初のダカールラリーのステージ制覇を果たした。

 ダカール後はKTMでラリーレイドにフル参戦する予定だったが実現せず、ペトルッチはアメリカへ渡り、ドゥカティでMotoAmeriaスーパーバイク選手権に参戦した。2022年シーズンはデビューイヤーながらもタイトル争いに加わり、ランキング2位。2023年はドゥカティのバルニ・レーシングからワールドスーパーバイク選手権に参戦。インドネシア戦でベストリザルトの5位を獲得し、現在ランキング8番手につけている。

 なおペトルッチは昨シーズン、ジョアン・ミルの代役としてスズキからMotoGPタイGPにスポット参戦。20位でレースを終えた。

 
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