MotoGP イギリスGP

ジャック・ミラー、ヤマハとWSBK移籍を交渉中と認める「向こうで何ができるか楽しみ」発表は今後数週間以内?

ジャック・ミラーは今季限りでMotoGPのシートを失う見込みだが、来季以降についてヤマハとWSBK参戦の交渉が進んでおり今後数週間で発表が行なわれるかもしれないと語った。

Rachit Thukral Oriol Puigdemont

公開日時: 2026/08/07 10:34

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Jack Miller, Pramac Racing

 2026年シーズン限りでMotoGPのシートを喪失する見込みとなっているプラマックのジャック・ミラー。彼は来年以降に向け、ヤマハとのWSBK参戦交渉が進行中であることを明らかにした。

 ヤマハは来季からプラマックで、トプラク・ラズガットリオグルと新たにMoto2から昇格するイザン・ゲバラを組ませることを想定しており、ミラーはチーム残留が不可能と見られている。他チームもラインアップを固めているため、ミラーは2026年がMotoGPでの最後の年となりそうな状況だ。

 そしてミラーは来シーズン以降、ヤマハとの関係を保ち続け、WSBKに転向するのではないかと言われてきた。MotoGPの夏休みが明けたイギリスGPで取材に答えたミラーは、交渉が進行中だと認め、今後数週間で発表ができるかもしれないと語った。

 なおミラーのWSBKヤマハファクトリーチーム移籍が決まった場合、WSBKで現所属のシャビ・ビエルへがシートを失うことになると見られている。

 2027年に向けたヤマハとの交渉について尋ねられたミラーは「他のチャンピオンシップで、進めているよ」と答えた。

「関係者全員と話し合っていて、今後の自分にとって何がベストなのかを見極めようとしてる。どうなるか楽しみだ。上手くいけば、今後数週間で何かニュースを伝えられるかもしれない。もしそうでなかったら、まあ上手く行かなかったということだ」

 交渉においてヤマハとは足並みがそろっているのかとさらに訊かれたミラーは、次のように続けた。

「互いの考えは近いと思う」

「ヤマハとの仕事はとても楽しんできたし、それは間違いない」

「つい数週間前にも鈴鹿へ行った。一緒に働く人たちのことを気に入っていなければ、そんなことはしないよ。日本のスタッフや関係する上層部のみんなと協力して取り組んでいるんだ」

「もちろん、調整すべきこともある。誰がメディアにリークしているかは知らないけど、話し合いをするとそれがメディアに漏れてしまうようだ。オフィスに盗聴器でもあるのかもね。とにかく、彼らと一緒に何ができるか、様子を見ていくよ」

Jack Miller, Pramac Racing

Jack Miller, Pramac Racing

Photo by: Gold and Goose Photography / Getty Images

 なおWSBKへの転向ではMotoGPライダーにとって優位と考えられる点もある。2027年からはこれまでMotoGPにタイヤを供給してきたミシュランがWSBKのタイヤサプライヤーになるのだ。タイヤの仕様がまったく同じというわけではないものの、同じタイヤメーカーの経験がアドバンテージとなる可能性がある。 

 ミラーは「過去にミシュランと過ごしてきた経験から、何らかの情報は持ち込めたり活かせたりするかもしれない」と認めるが、WSBKでドゥカティが支配者となっている現状も指摘した。

「ただ同時に、WSBKではドゥカティが圧倒的に強いことも理解しなければならない。彼らを倒すために何をすべきか、どんなステップを踏むべきかも考えなければならない。今年は彼らが全レースで勝っているわけだからね」

 ミラーは2年前、KTMを離れた際にもMotoGPでの将来が不透明になった。しかし当時は、MotoGP側がオーストラリア人ライダーをグリッドに残すため、ヤマハとの契約締結を後押しした経緯があった。

 今回は、そのような救済策は期待できそうにない。それでもミラーは、自身の置かれている状況を冷静に受け止めている。

「結局のところ、そういうことは頭の片隅にはずっとある」

「すごく奇妙で、不思議な感覚なんだ。特に自分の場合は、これまでのキャリアで土壇場になって何とか状況をひっくり返してきたことが多かった」

「だから飛び込むべきかどうか、最後まで迷ってしまうんだ。でも同時に、自分はそんなに甘くもない。そういう時が来ていることは理解している」

 ミラーがMotoGP残留を目指すうえで大きな障害となったのは、ヤマハの競争力不足だった。ヤマハはここ2シーズン、MotoGPで最も苦戦するメーカーとなっている。

 ミラーは、自身としてはキャリア最高レベルのライディングができていると感じながらも、マシン性能の不足によって本来の実力を示せていないと語った。

「今の自分は、これまでで一番いい走りができていると感じている。でも残念ながら、周りのライダーたちのレベルは本当に信じられないほど高い。だから、十分なパッケージがなければ……」

「以前は勝てるパッケージを持っていた時期もあった。でも、その時はそれを維持するために必要な結果を残せなかった。それが現実なんだ」

「それでも、こうしてこの世界で仕事をして、自分なりのキャリアを築けたことは本当に幸運だったと思う。だから次に何が待っているのか、そして向こうで自分に何ができるのかを楽しみにしているよ」

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