ジョアン・ミル「スズキ新型のポテンシャルは高い……でも引き出しきれていない」
ジョアン・ミルは、今シーズンのスズキのポテンシャルを高く評価しているが、まだ完全にそれを解放できていないと考えている。
2020年のMotoG王者であるジョアン・ミル。彼は2022年のスズキのポテンシャルを高く評価しつつも、まだ全てを解放できておらず開発を続けることが必要だと考えている。
スズキは2022年シーズンの開幕前テストから強力なパフォーマンスの片鱗を見せてきた。開幕戦カタールGPでは最高速も大きく改善してきたことがハッキリと示され、期待は更に高まったが、表彰台を獲得できないまま第2戦までを終えた。
「僕らはまだこのバイクの力を完全に引き出せていないと思う」
ミルはアルゼンチンGPを前にそう語った。
「電子制御や色々なセットアップへの取り組みによって、このバイクはもっと多くの力を出してくれると思う。改善を続けて、どこまで行けるかを理解するにはもう少し時間が必要だ」
なおアルゼンチンGPは輸送の飛行機がトラブルに見舞われた結果、一部機材の現地到着が遅れているため、初日の走行が全て中止される事態となった。ミルは2日制となったレースウイークについて不安定な天候となった際のレースと似ていると考えているようだ。
「これは金曜に雨が降って、土曜が晴れているときに似ていると思う。でもコースを走れないのは大変なんだ。ちょっとマシンに触れただけで週末を過ごさなくちゃならないから、幸運を祈ることも必要になる。バイクが完璧で、良いレースウィークになるようにね」
「金曜日の夜に、チームとマシンを進歩させる時間がないことが最大の違いだ。そういった事や、完璧にするために追求する時間は望めないからね」
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