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WSBK王者ジョナサン・レイでも、MotoGPのマルケス兄と直接対決は御免?

スーパーバイク世界選手権で史上初の6連覇を達成したジョナサン・レイだが、彼はMotoGPのマルク・マルケスのような人物と直接相対せずにすんでいるのは幸いだと語った。

Podium: race winner Marc Marquez, Repsol Honda Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 2020年のスーパーバイク世界選手権(WSBK)でチャンピオンとなったカワサキのジョナサン・レイ。彼はこれでWSBK史上初の6連覇という金字塔を打ち立てることになった。

 “6連覇”という途方も無い記録は、MotoGPで近年無敵を誇ってきたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ/最大4連覇)も成し遂げていない数字で、レイの達成した記録が如何に偉大なモノかを表している。

 そんなジョナサン・レイだが、彼はマルケスがMotoGPにやってくる直前の2012年にケーシー・ストーナーの代役としてグランプリに参戦したことはあるが、直接対決の機会は無かった。

 レイには何度かMotoGP転向のウワサもあったが、結局それが現実になることもなかった。

 なお彼はマルケスとの対決については、Motorsport Magazineに対し、同じレースで競うことがなくてよかったとその気持ちを語っている。

「正直に言って、彼(マルケス)とレースをすることがなくて良かったよ」と、レイ。

「彼の限界を忘れ乗り越え、もうコンマ1秒、更にコンマ1秒をひねり出そうとプッシュし続けるあの能力は信じられないものだ」

「自信だ。彼は自信を凄く持っているように思える。他のライダーが限界に達して改善できない、メンタルに阻まれる一方で、彼は踏み出し続けられる能力を持っているようだ」

「彼の技術力は信じられないほどで、マシンがうまく機能しているとき、そしてそうでないときも彼はそれができるんだ」

 またレイはホンダのMotoGPマシンが常に最善のバイクではなかったとも指摘。マルケスが大クラッシュし、シーズンを棒に振る原因となった2020年の第2戦スペインGPでの走りも称賛した。

「多くの年で、彼がベストなパッケージを手にしていなかったのは、言うまでもない。だけど彼はそれでも勝つことができたんだ」

「クラッシュしかけた後に、どうやったら再び(集団の)バイクを捕まえられるんだ? 僕は彼が偉大な選手のひとりに数えられると思うよ」

 なお、そのマルク・マルケスは昨年12月に前述のスペインGPで負った骨折に対する3度目の手術を受け、現在は療養中。リハビリには半年ほどの時間がかかると予想されており、3月の開幕戦カタールGP、ひいてはシーズン序盤戦への出場は厳しいとも考えられている。

 

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