MotoGP
ヤマハ移籍はギャンブルじゃない? マルティン「アプリリアの時と同じ。最善の決断だと信じている」と自信
ホルヘ・マルティンはヤマハ移籍の判断について疑問視されていることについて、今のアプリリアへの移籍を決めたときのことを引き合いに出しつつ、その判断に自信を示した。

Rachit Thukral
公開日時: 2026/08/20 7:06
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Jorge Martin, Aprilia Racing Team
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ホルヘ・マルティンは2026年限りでアプリリアを離れ、来シーズンはヤマハへ移籍することが決まっている。この判断には疑問視する声もあるが、マルティンはアプリリア移籍を決めた当時のことも引き合いに出しつつ、自分の決断に自信があると語った。
マルティンは2026年MotoGPシーズン後半戦が始まった時点でランキング首位に立ち、2度目のチャンピオンを狙う位置につけている。しかし来年は、現在コンストラクターズランキングで最下位に沈んでいるメーカーであるヤマハへ移籍する。
2027年から導入される850ccの新レギュレーションによって勢力図が変わる可能性はある。しかしヤマハは2021年にファビオ・クアルタラロがタイトルを獲得した後は、一貫してパフォーマンス不足に苦しんできた。今年からヤマハは新型V4エンジンのマシンへ移行したものの、今のところトップとの差を縮めるには至っておらず、クアルタラロ自身もヤマハを離れてホンダへ移籍することを決断した。
だからこそマルティンのヤマハ移籍という決断に対しては、疑問視する声や、批判的な意見が見られている。しかしマルティンは、自身の移籍に対する周囲の批判を意に介していない。ヤマハへの移籍は、十分に考えたうえで下した決断だと強調した。
「人生では、決断を下さなくちゃいけないときもあると思う」とマルティンはDAZNに語った。
「(プラマックからアプリリア移籍を決めた)2024年には、急いで決断しなければならなかった。今回はもっと時間をかけて、落ち着いて別の決断をする機会があった」
「僕はいつだって、自分と家族にとって何が最善なのかを考えて決断してきた。そして、今回のことも最善の決断だと信じている」
「アプリリアと契約したときも同じだった。『最悪だ。なんでアプリリアなんか行くんだ。まだ一度も勝ったことのないチームじゃないか』と言われたよ。だけど今、僕はチャンピオンシップをリードしている。来年、あるいは2年後にどうなっているかは、世間やファンが好きなように言えばいい」
Jorge Martin, Aprilia Racing Team
Photo by: Glyn Kirk / AFP via Getty Images
マルティンは2024年序盤、翌年のドゥカティのファクトリーチームへの昇格を見送られた後に、アプリリア移籍を決めた。好調なシーズンを送った彼はその年にMotoGPチャンピオンとなり、アプリリアへと移籍していった。
ただ当時のアプリリアは安定したパフォーマンスを発揮できておらず、マーベリック・ビニャーレスが2024年アメリカズGPで見せた鮮烈な勝利も、シーズンの中では例外的な結果だった。
ただアプリリアはそういった状況から急速にパフォーマンスを上げていき、2025年には表彰台も安定して獲得するようになり、ドゥカティの支配を終わらせた。2026年にはドゥカティとタイトル争いを真正面から繰り広げるまでに成長した。
そしてマルティン自身も負傷に苦しんだ2025年シーズンを乗り越え、再びタイトル争いへと戻ってきた。2度目のタイトル獲得に向け、マルティンはアプリリアと一丸となって取り組んでいるエピソードとして、テクニカルディレクターであるファビアーノ・ステラッキーニとのある会話を明かした。
「条件は全員同じになる。僕はファビアーノを信頼しているんだ。彼が僕を成長させるために、できる限りのことをしているのが分かるからね」
「シーズンの初め、彼がアンドラまで来て、僕にこう言った。『2024年のホルヘを取り戻したい。もう一度、すべての才能を引き出したい』と。彼はそれをほぼ実現してくれた」
「彼がこれからもそうしてくれると確信しているし、最後の日まで僕の成長を助け続けてくれると思っている」
マルティンとアプリリアの関係は昨年、彼がシーズン序盤の負傷から回復する中で契約を解消しようとしたことで、決裂寸前にまで悪化した。
その後、双方が関係修復に努めてきたものの、マルティンが年末でチームを離れることを決めたことで、アプリリアの長期的な将来はマルコ・ベッツェッキに託されることになった。
とはいえ現在ランキング首位に立つマルティンは、タイトル争いが激しさを増す中で、チームとの関係は「軌道に戻った」と語る。
「僕たちは別に友達になる必要はないからね。彼らは勝ちたいと思っていて、僕も勝ちたいと思っている」
「重要なのは、それぞれの役割を明確にして、同じ方向へ進むことだ。誰も仲違いしたいわけじゃない。それでも、法廷闘争なども含めてこれまでに起きたことがありつつも、一緒に夕食を食べたり、良好な関係を築いて、僕がチームを連れて2日間イビサに行ったりできるようになった。本当に、関係を軌道に戻せたと思うよ」
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