マルティン、前戦表彰台から一転3秒遅れの最後尾で初日終える「バイクが安定せず危険な状態だった」
ドーハGPで表彰台を獲得した注目のルーキー、ホルヘ・マルティン。彼は第3戦ポルトガルGP初日にはそこから一転し最後尾に沈んでしまった。曰く、バイクが不安定で危険な状況にあったのだという。

2021年シーズンにMotoGPクラスへデビューしたホルヘ・マルティン(プラマック)。彼は第2戦ドーハGPで早くも表彰台を獲得する活躍を見せた。しかし第3戦ポルトガルGP初日はそこから一転し苦戦。最後尾で初日を終える事態となってしまったが、バイクに不安があったことが原因のようだ。
マルティンはポルトガルGP初日をトップのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)から3秒以上の差をつけられる最下位のポジションで終了。前戦でポールポジションを獲得し、レースの大半で先頭をリードしたライダーがこうまで沈むのはいささか不可解な状況だ。
マルティンは初日の走行を振り返ると、特にFP2ではバイクの不安定さに悩まされたと語っており、アクセルを開けていくことができなかったことが初日のポジションに繋がったと説明している。
「このポジションにいるとは想定していなかった。それは確かだ。でもFP2が始まってすぐにバイクが凄く動いてしまうのを感じたんだ」
「本当に危険な状態だった。何度か本当に恐怖を感じた瞬間もあったんだ」
「開けたい場所でもスロットルを開けることができなかった。それが僕らがこうまで遅い原因だったんだと思う」
「分からないけど、バイクがこうじゃなかったなら、どうだっただろうね」
またマルティンは3月のカタールシェイクダウンテスト時にクラッシュした時と似たようなフィーリングだったとも指摘。加えてFP2では風の影響を大きく受けていたと説明した。
「カタールで初めてこのバイクでクラッシュしたのと似ているんだ」
「高速コーナーを曲がって出ていくときに、大きな揺れや上下の動きを感じるんだ」
「それでスロットルを全開にできなかった。マージンをかなり多めにもつ必要があったんだよ」
「それがタイムを大きく下げた訳だ。それに風も影響していて今日はかなり苦戦してしまった」
「トップからは3秒離れている。この位置は僕らのポジションじゃない。だから何か機能していないのは確実だ。明日またトライしてみよう」
またチームメイトのヨハン・ザルコも同じように安定性の問題を抱えているといい、コーナー中盤でバイクを落ち着かせるのに苦戦していると認めた。
「僕らの主な問題は、バイクがコーナー中盤で最大バンク角になったときに、安定性が少し失われてしまうところだと思う」と、ザルコは言う。
「それでコーナー出口ではバイクがかなり神経質になってしまう。コーナー中盤で何かを欠いていることでね」
「それでこういった点ではたとえ自分自身がある程度進歩したとしても、全部をカバーすることはできないんだ」
「去年と比較すると既にフィーリングはいいから、なにか見つけていくことができると思う。ライディングと同じくバイクにもいろいろなことを試して、チームに明確な情報を持ち帰ることができるはずだ」
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