マルティン、ポールスタートからまたしても勝利逃す。転倒原因は”1キロ”のオーバースピード?
ホルヘ・マルティンはMotoGPマレーシアGPでトップを快走しながらも転倒リタイアでレースを終了。彼いわく、当時はコーナーに時速1キロ速く進入してしまっていたことが原因かもしれないという。
MotoGP第19戦マレーシアGPで、ホルヘ・マルティン(プラマック)はトップで逃げているさなかに転倒してしまった。彼はその原因について、コーナー進入速度が少し速かったことではないかと考えている。
マルティンはマレーシアGP予選で、オーストラリアGPから2戦連続となるレコードタイム更新でポールポジションを獲得。オーストラリアGPは7位に終わったこともあり、今回こそと勝利に向けて気合が入っている様子だった。
決勝レースがスタートすると、マルティンはホールショットを奪って先行し、レースの主導権を握ることに成功。2番手にジャンプアップしてきたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に対しても徐々に差を広げていき、逃げの体勢に入ろうとしていた。
しかし、マルティンは7周目のターン5で転倒を喫してしまい、ここでレースをリタイア。またしてもポールトゥウィンのチャンスをものにできずに終わってしまった。
レース後に転倒を振り返ったマルティンは、ターン5に向けたアプローチでそれまでのラップよりも速度が出ていたことが原因ではないかと語っている。
「クラッシュするまでは良かったんだ」と、マルティンは語る。
「良いスタートを切れたし、後ろのライダー達にギャップを築こうとしていたんだ。ペッコ(バニャイヤの愛称)とエネア(バスティアニーニ/グレシーニ)は今週末一番強かったから、大きな差を築くのは難しかったけどね」
「あのコーナーには時速1キロ速く入っていったんだけど、小さなバンプがあって、そのせいでクラッシュしてしまったんだ」
「少しイン側に寄りすぎていたかもしれないけど、それよりも懸念されたのは速度が少し速かったことだった」
「僕は大きなリスクを冒してはいなかった。速く走っていたけど、限界に達してはいなかったんだ。もっとよく分析することが求められるけど、それでも今週末については満足している」
そう語るマルティン。彼は優勝を逃したとはいえ、今回もポールポジションを獲得しペースも良かったこともあり、ポジティブに考えているという。
「ポジティブに考えているんだ。週末を通じて凄く強かったし、速さも一貫性もとても良かった。最終戦、そして来シーズンに向けて良いフィーリングがある」
「(最終戦で)優勝を狙っていくつもりだ。バレンシアは僕の好きなコースだからね。昨シーズンはポールポジションを獲得して2位フィニッシュだったから、その上になる勝利を狙っていくよ」
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