KTM、MotoGP参戦を2026年まで延長。Moto2は撤退へ
KTMはMotoGPへの参戦を少なくとも2026年シーズンまで継続することを公表。しかしMoto2クラスへの参戦は早ければ来年にも終了するという。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2017年からMotoGPクラスへ参戦を開始したKTM。MotoGPのプロモーターであるドルナCEOのカルメロ・エスペレータと、KTMのCEOステファン・ピエラは、第11戦オーストリアGPの場で当初の5年契約から新たに5年間の契約延長を行ったことを明かした。
KTMは今シーズンからMotoGPクラスの体制を拡充。テック3をサテライトチームとして迎え、4名のライダーがKTMのマシンを駆っている。昨年の最終戦バレンシアGPでは、ポル・エスパルガロがKTM初となる表彰台を獲得した。
「我々はこのホームグランプリで将来に関する決定を下した。我々は(現在の契約に加えて)さらに5年間、MotoGPでの競争に注力する」
「これは広範な戦略的展望の一部だ。我々は今、MotoGPで頂点に登るために7年という期間を手にしている。これはダカールラリーで必要としていたものと同じだけの期間だ」
ピエラCEOはそうプレスリリースにコメントを寄せた。
MotoGPへの注力が続けられる一方、KTMは中量級であるMoto2クラスでのシャシーコンストラクターとしての活動を来年で終了することも明かした。
今シーズンからMoto2クラスはエンジンサプライヤーがトライアンフへと変更され、KTMは厳しいスタートを切っていたが、シーズン中の開発によってブラッド・ビンダーが2度の表彰台、更に優勝を飾るまでに成長した。
KTMは来年に向けて、既に2018年のMoto3チャンピオンであるホルヘ・マルティンとイケル・レクオナをMoto2のファクトリーチーム(Red Bull KTM Ajo)で走らせることを認めていたが、彼らは「MotoGPへのステップアップとして必要不可欠であるため、アキ・アジョとの密接な関係を続けていく」と主張している。
なおKTMは現在、ファクトリーチーム以外にもテック3のMoto2チームや、アンヘル・ニエトチーム、American Racing TeamやKiefer Racingにも供給を行っている。
一方で彼らはMotot3クラスへの注力を深めると語っており、姉妹ブランドであるハスクバーナによるマシンを2020年にMoto3へエントリーさせることを狙っているという。
「我々はMoto3をさらに押し上げたいと思っている。Moto3は基盤であり、我々にとってロードレースのベースでもある」とピエラは言う。
「そこは我々の始まりの場所であり、我々を一流ブランドにしてくれた場所のひとつでもある」
「ハスクバーナをこの場に戻すことで、我々は非常に良い機会を目にするだろう。このプロジェクトでは新しいバイク、そして特別な目標がある。こうした動き全てが、我々のリソースやエネルギーを貯めることを意味するが、その結果として我々はMoto2から手を引くことになるだろう」
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