投資確保のKTM、2026年のMotoGP継続参戦をCEO認める。一方で新時代2027年はいまだ不透明?
経営危機に瀕していたKTMは、再建に向けた投資を確保。危機からはひとまず脱したが、2027年以降もMotoGPに参戦できるかどうかはまだ不透明な部分があるとCEOが認めた。
2024年に経営危機に陥ったKTM。現在は投資を確保し、再建に向けた取り組みを進めているが、2027年以降のMotoGPプロジェクトの行方はまだ不透明な部分が残っている。
KTMは再建計画の遂行に向けて資金集めが必要だったが、5月中旬にバジャージ・オートによる投資が決定。長期的な将来が確保され、今後は再建に向けた動きを加速させていく段階に入った。
しかし、多大な資金を要するモータースポーツ活動の今後は不透明なままだ。KTMは2026年までのMotoGP参戦契約を結んでいるが、レギュレーションが一新される2027年以降の参戦は、今も確約がない状態が続いている。
KTMのゴットフリート・ノイマイスターCEOは、2026年までの参戦は確約する一方で、2027年以降に向けては今後の判断になると語った。
「我々は既存の契約を履行する」とCEOはSalzburger Nachrichten紙に語った。
「今、全てのカテゴリーやクラス、全ブランドについて話すことはできないが、ひとつだけ明確にしておきたいことがある。我々はモータースポーツにこだわり続ける」
「私個人は、MotoGPの熱烈なファンなんだ。そして(新たな親会社の)リバティ・メディアが加わることで多くのことに変化がもたらされると考えている」
KTM RC 16, Red Bull KTM Tech3
Photo by: KTM Images
F1も所有するリバティ・メディアによるMotoGPの買収は、まだ全ての規制当局の承認を得たわけではないものの、これをきっかけにシリーズのマーケティングが改善されることを期待する声は大きい。
2017年にF1を買収したあと、彼らは新たな市場を開拓してきた。特にMotoGPでも成長の余地がある地域と目されているアメリカでの成長は顕著なものだった。
KTMはMotoGPが変革を迎える2027年以降も残れるかどうかが注目されているが、ノイマイスターCEOは資金面での余裕を前提にしつつ、今後の判断になってくるだろうと話した。
「余裕があれば……だがそこは我々が評価しなくてはならない点だ。もしリバティ・メディアが参入すれば、我々ももっと注目されることになるだろう」
「リバティは我々にとって最も重要な市場であるアメリカでよりレースを開催することを目指すだろう。だからMotoGPから撤退すると軽々しく決めるべきではないと思う。慎重に検討しなくてはならない」
「考えるべき変数は多い。新しいコンセプトはどんなものになるのか? コストはどのくらいなのか? そして予算上限は導入されるのか? とね」
なおKTMは長期的な将来が不安定なだけではなく、現時点での競争力が劣っていることも問題になっている。ファクトリーチームの新星として注目されるペドロ・アコスタは、この状況を受けて契約早期解除の可能性も模索しているようだ。
そして財政上の問題から、サテライトチームであるテック3は切り捨てられるのではないかという噂もある。
ただサテライトチーム切り捨てについては、KTMのモータースポーツ部門を率いるピット・ベイラーがそれを否定した。
「今行なっていること全てを安定させ、その上で将来を築いていくことに明確に焦点を当てている。それが我々のプランだ」
「バイクを2台に減らすという具体的な計画はない。契約の観点からも、我々は4人のライダーと契約を結んでいる。そして、素晴らしいパートナーであるエルベ(ポンシャラル/テック3代表)との合意はもう1年ある」
「MotoGPの未来がどうであれ、新たな時代は2027年に始まる。今は契約期間の真っ只中にある。我々は義務を果たし、レースに集中することを望んでいる。テック3は完成したこのファミリーの一員なんだ。来シーズンも計画にしたがっていく」
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