KTM、開幕戦ではタイヤとマシンが合わず“大打撃”受ける。連続開催のドーハも厳しい?
ブラッド・ビンダーはMotoGP開幕戦を苦戦の内に終えたが、ミシュランの持ち込んでいるソフトタイヤがKTMにとっては厳しいものだったと語っている。
Brad Binder, Red Bull KTM Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
3月末にロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕を迎えた2021年のMotoGP。今季はKTMがコンセッション(優遇措置)を失ったことで、彼らがどんな戦いを見せるかという点も注目されていたが、彼らはかなり苦戦している様子だった。
KTM勢で最上位となったのはファクトリーチームへ昇格したミゲル・オリベイラで、13位。チームメイトのブラッド・ビンダーも14位とポイント圏内ギリギリの位置になってしまった。
今回KTM勢が苦戦した原因はタイヤにあると、ビンダーは説明する。ソフト・ミディアム・ハードとMotoGPは3種類のコンパウンドがミシュランから提供されているが、カタールGPではコンディションの影響もあり、KTMにとって好ましいハードタイヤを選択することが実質的に不可能だったため、逆にこれまでも苦戦してきたソフトタイヤを使用せざるを得なかったのだという。
「現時点では僕らにとっては良い状況ではない。ただ100%の満足を得られていないひとも多くいるだろう」
同じくロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれる第2戦ドーハGPを前に、ビンダーはそう語った。
「正直に言って(このタイヤ割り当てで)今シーズン中に何が起こるかは見当もつかない」
「僕らにできることは毎日を大切にしていくことだけだ」
「結局は今あるタイヤでどうにかするしかない。タイヤを変えることはできないんだ。だから僕らはそのタイヤでベストを尽くす必要がある」
「ここカタールで僕らが打ちのめされたように感じているのは事実だ。なぜならソフトタイヤではレース距離を完走することは厳しく、ミディアムは上手く機能せず、そしてハードでは(機能させるのに)十分な温度がなかったんだから」
「じゃあ、どうしようか?」
「フラストレーションが溜まっているのは確かだ。ソフトのフロントタイヤは残念だけど9周も残してダメになってしまった」
「残り9周で僕は『どうやってレースを完走するかな』と考えていた。これは厳しいよ」
「でも他にも問題があって、それはテストで4回も転倒してしまったことだ。最初の1回を除いてミディアムのフロントタイヤだったんだけど、機能してくれないんだ」
「妙なのはハードのフロントタイヤは、みんなミディアムよりも上手く機能しているように思えるところだ」
「だけどハードは夜になって路面温度が下がると選択肢には入らない。だから僕らは理想的とは言えないフロントタイヤを使うことを強いられていたんだ」
「レース中盤までにフロントタイヤにどれだけ問題があったかもわからないよ」
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