KTM、アプリリアのエンジン開発継続に反対「我々は約束を守る」
アプリリアとKTMは6月末までエンジン開発を継続できる特別な許可が出たが、KTMは開幕戦仕様の設計から変更を施す予定はないと明かした。
Brad Binder, Red Bull KTM Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
5月中旬、MotoGPに参戦するアプリリアは新型コロナウイルスへのコスト削減策として決定されたエンジン開発の凍結に関して、信頼性の向上に取り組むための許可を求めた。
今シーズン、設計を一新したエンジンを投入したアプリリアだったが、プレシーズンテストでは信頼性に課題ありと言える状態だった。そのため、本来ならコンセッション(優遇措置)が適用されているメリットを活かしてシーズン中も開発を進める事を期待していたのだ。
アプリリアの要請に応じ、MotoGPは優遇措置の適用されているKTMとアプリリアの2メーカーについては、6月29日を期限としてエンジン開発を特別に許可することが新たに決定された。
一方、アプリリアと同時期にMotoGPへ参戦し始めたKTMは、アプリリアとは違い開幕戦仕様のエンジンに変更を施すつもりはないようだ。KTMは当初の、アプリリアを含む6メーカー全てが開発凍結に合意したことを尊重していると語った。
「今は自分たちのことを考えている時ではない。そのため我々はアプリリアによるエンジン開発の継続要求には反対だ」
KTMのスポーティングディレクターであるピット・ベイラーはmotorsport.comのインタビューにそう答えた。
「しかし、彼らは我々とは違った見方をしているようだ」
「KTMは約束を守るし、エンジンには触らない。他メーカーは開発凍結を約束しており、その状況から利益を受けている我々としても、なにか貢献する必要があった。だから我々もエンジンに触れないことを約束すると決めたんだ」
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