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KTM、ペトルッチのラリー参戦サポートを約束。しかし「まだMotoGPでやるべき仕事がある」

2021年シーズンをもってMotoGPのシートを失った場合には、ラリー転向を希望すると語るダニーロ・ペトルッチに対し、KTMはラリーに参戦するためのサポートの準備が整っていると語った。

Danilo Petrucci, KTM Tech3

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ドゥカティのファクトリーチームを昨年限りで離れ、2021年シーズンからテック3・KTMに加入したダニーロ・ペトルッチ。しかし今シーズンは前半9戦を終えた時点での獲得ポイントは僅か26、チャンピオンシップでは17番手に位置し、最高リザルトは第5戦フランスGPでの5位と厳しいシーズンを送っている。

 そのペトルッチの来季シートについては雲行きが怪しい。現在Moto2ポイントリーダーのレミー・ガードナーが既にテック3・KTMからMotoGP最高峰クラスに参戦することが決定しており、残る1シートに関しても、現在のガードナーのチームメイトであるラウル・フェルナンデスが有力とされているからだ。このことにより、ペトルッチはシートを失う可能性が高いとされている。

 そのペトルッチは先日、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に戦いの場を移すことについては興味がないとする一方で、ダカール・ラリーに転向をすることを希望するという考えを明らかにしている。

 これについてKTMモータースポーツのジェネラル・マネージャーを務めるピット・ベイラーは、ダカール・ラリーでペトルッチにマシンを提供する準備が“確実”にできていると、motorsport.comの取材に対して語った。

「まずはじめに彼(ペトルッチ)に伝えたいことは、私たちはこのパドックでまだやるべき仕事があり、それは終わっていないということだ。私たちは成功をせずにこのステージから去ることはない」

「個人的に言えば、大きな目標だ。でも彼は良い人で、私たちは彼のことも、彼と仕事をすることも本当に好きなんだ。それに彼の父上のことも好きなんだよ。彼の父上がKTMで働いていた時から知っているんだ。だから彼がラリーに転向したいと言えば、確実に私たちはパートナーさ」

 ペトルッチはMotoGPでの挑戦が今シーズン限りで終わる可能性が高いにも関わらず、KTMとの関係には満足しているという。

15歳まではモトクロスをしていて、夢はダガール・ラリーに出ることだとよく言っていたよ。僕の年齢はMotoGPでは歳がいっている方だけど、ダガールではまだ若い方なんだ。多分何か自分の中で変化をする時なんだと思う。バイクに乗っていること以上に幸せなことは僕にはない。それがMotoGPでもダートトラックでもね。これが僕の情熱なんだ」

 

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