2020年最優秀新人賞のブラッド・ビンダー「転倒4回なのに正直びっくりした!」
2020年のMotoGPでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したKTMのブラッド・ビンダーは多数の転倒があったにもかかわらずこの結果を得られるとは予想していなかったと驚きを隠さなかった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
11月23日に行わなれたポルトガルGPをもって、MotoGPの2020年シーズンが終了。今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーはKTMのブラッド・ビンダーが獲得した。
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今季はビンダーの他、アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)とイケル・レクオナ(テック3・KTM)の計3名のルーキーが参戦。中でもアレックス・マルケスは前年にMoto2チャンピオンに輝くという実績と、兄マルクの存在もあって活躍が期待されていた。
しかしシーズンが始まると、アレックスよりもビンダーが早くからスピードを発揮。第4戦チェコGPでキャリア初&KTMにとっても初の優勝を達成してみせた。
ただシーズン中盤でビンダーが沈んだ一方、アレックス・マルケスが調子を上げフランスGPとアゴンGPで連続表彰台を獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いはビンダー独走とはならなかった。
そして迎えた最終戦ポルトガルGPでは、ビンダーは今季4回目の転倒ノーポイントに終わり、アレックス・マルケスは9位でフィニッシュ。しかしビンダーは序盤戦で築いたリードもあり、13ポイント差でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
「正直に言って、今シーズンの転倒の回数を考えると(ルーキー・オブ・ザ・イヤーは)本当に驚いた」
ビンダーはそう語る。
「とにかく、シーズンを少なくとも表彰台獲得や良い形で終えたかったんだ」
「だけどそうはなっていない。だから来シーズンはそうできるようトライしていくつもりだ」
ビンダーは来季、Moto2時代に組んでいたミゲル・オリベイラ(現テック3・KTM)とチームメイトとなる。
オリベイラは母国戦ポルトガルGPをポールトゥウィンという完璧な形で勝利。今季2勝と素晴らしい結果を残した。
ビンダーは母国戦優勝を果たしたオリベイラの姿を見ることは「とても嬉しい」とコメント。来年ピットボックスを共有することが楽しみだと語った。
「彼とは昔チームメイトだったし、何年もライバル関係だった」と、ビンダー。
「母国戦、母国のファンの前で勝利する姿を見ることができて、とても嬉しい」
「ミゲルは凄く良いヤツだし、ここで彼が勝つというのは素晴らしいね。来年彼とボックスを共有するのが楽しみだよ」
一方、ビンダーとの争いに破れたアレックス・マルケスは、MotoGPのルーキーシーズンをランキング14位で終えた。今年は兄でありチームメイト、かつ6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスが怪我で欠場を強いられたことで、彼には注目が集まっていた。
表彰台を2度獲得するなど周囲の期待に応える走りを見せたが、彼はテルエルGPとヨーロッパGPでの2度の転倒リタイアがルーキー・オブ・ザ・イヤー争いにおいて大きな影響を及ぼしたと考えている。
「ビンダーはルーキー・オブ・ザ・イヤーに値するよ。僕は2度ミスを犯してしまった。アラゴン2戦目、そしてバレンシア1戦目だ」
「今シーズン自体は全体的にポジティブだと思うし、多くのことを学んだ。もっと良い形でシーズンを始められれば良かったんだろうけど、多かれ少なかれこれは僕のDNAに刻まれていることなんだろう」
「ガレージの皆が楽しむという目的は達成できたし、これはポジティブなことだと思う。それにホンダ勢では唯一の表彰台も獲得できたから、今シーズンをポジティブにしてくれるよ」
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