KTMの若手への姿勢は正しくない? シート失ったレクオナが批判「時間を与えることが必要」
2021年限りでMotoGPのシートを失ったイケル・レクオナ。彼はKTMの若手ライダーへのアプローチが“正しくない”ものだと主張している。
イケル・レクオナは、2019年最終戦のバレンシアGPからMotoGPクラスに昇格。2020~2021年の2シーズンにわたってテック3・KTMからフル参戦を果たしたが、2022年のシートを確保することはできなかった。
2022年はホンダファクトリー・チームのライダーとしてスーパーバイク世界選手権に参戦するレクオナだが、MotoGPでシートを失ったことには思う部分があるようで、KTMの若手ライダーへのアプローチを批判している。
そもそもレクオナは、同時期に最高峰クラスデビューを果たしたブラッド・ビンダー(KTM)と比べても、89戦もグランプリでの経験が少ない状態だった。昇格当時19歳だったレクオナは、2015年にサーキットでのレースにデビューしたばかりだった。
KTMの若手ライダーに対するアプローチが適切なものと感じているかどうかを訊かれたレクオナは、次のように語っている。
「正直に言えば、適切じゃないと思っている」
「KTMのアプローチは正しくない。(チームが)誰かライダーを信じたなら、2年、3年、4年と彼らを信じ続けるべきだ。ライダーを信じ、適応し改善のための時間を与えることが必要だよ」
「1年でライダーに『あのポジションを達成する必要がある』といった具合にプレッシャーを与えるなんてことはね……誰にとっても、適応の時間が必要だ」
「こうしたケースについて言うと、彼らはとても若いライダーを連れてきて、そのライダーにはとても難しいバイクで速く走ることを要求していたと思う」
「KTMはドゥカティじゃないし、ヤマハのバイクでもないんだ。この2年間の取り組みで、いくつかのレースでは速く走ることができたケースもあるし、KTM自体が速く走れたこともある。でも多くのレースではKTM勢はそっち側ではなかった」
「そういったもの(結果の波)は、僕らが1週間前よりも優れたライダーになっているから、というわけではない。バイク自体がとても分かりづらく、機能させるのが凄く難しいからなんだ」
「時間を与えないと言うなら、何もできないよ」
レクオナはそう語った。適応の時間という点で言えば、2020年は新型コロナウイルスの影響でレースが削減され、開催地も偏っていた。さらにレクオナは新型コロナウイルスに感染や濃厚接触者となったことで、3レースを欠場している。
2021年は再び学びながらのシーズンとなったが、コンセッション(優遇措置)の外れたKTMは2020年よりも苦戦することが多かった。
またレクオナは、現在のMotoGPの競争が激化していることも、新人ライダーが厳しい試練に直面してしまう要因のひとつだと語っている。
「今、MotoGPのレベルは非常に高い」
「多くのコースで、僕らはとても速く走っているけれど、何度も15番手になってしまった。6メーカーが参加するMotoGPでは、0.7秒の後れでそうなるんだ」
「全く異なるマシンなのに、僕らは1秒以内にひしめいている。それが、レベルの高さを示している」
「つまり15番手になってしまうのは、遅いからだということじゃない。トップから0.7秒しか後れていないんだ」
「僕らは(近年まで)MotoGPでこんな状況を経験したことは無かったと思う。確認してみないと分からないけど、5年前なら、1秒差で3番手になることもあったと思う」
「でも今、1秒差がつけば、グリッドの最後方に追いやられてしまうんだ」
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