マルク・マルケスの怪我は”深刻”? 医師は古傷の影響は否定も「早期復帰はキャリアを危険に晒す」
MotoGPメディカルディレクターのアンヘル・シャルテは、マルク・マルケスの怪我について深刻だとしながらも、過去の負傷の影響はないと述べた。
写真:: Dorna
ドゥカティのマルク・マルケスは、MotoGP日本GPで今シーズンのチャンピオンに輝いたわずか1週間後、インドネシアGP決勝のオープニングラップでマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)に接触され転倒。今季残りのレースを全休する怪我を負った。
マルケスの怪我は「右肩の肩甲骨基部骨折および靭帯損傷」。マルケスが2020年スペインGPで負傷し、完全復活まで4度の手術を経験したのが右腕だったこともあって、影響が心配された。
当初、手術せずに保存療法を選ぶ方針だったが、その後の診察で骨折部位の安定が十分でないと判断され、事故から1週間後、マルケスはマドリードのルベル国際クリニックで手術を受けた。
ドゥカティは10月14日の声明で、「マルク・マルケスは右肩甲骨の負傷について医師の診察を受け、手術に成功した。7日前に診断を下した同じ医療チームが、肩甲骨基部骨折と靭帯損傷は1週間の固定後も十分な安定化の兆候が見られないと判断した。そのため、不安定性が残るリスクを考慮し、手術による安定化と肩鎖靭帯の修復を行なうことを決定した」と説明した。
この手術もあって、ドゥカティはマルケスが今季残りのレース、そして2026年に向けた最初のテストであるバレンシアでのポストシーズンテストを欠場することを決定した。
MotoGPのメディカルディレクターであるアンヘル・シャルテ医師は、マルケスの負傷について”深刻”だと説明した。
「マルケスはやるべきことをやり遂げた。彼の負傷は軽症ではない」と、シャルテ医師はAS紙のインタビューで語った。
「4度の手術で腕がひどく損傷しているので、これは深刻な怪我だ。彼自身が言っているように、100%の状態になったら復帰できると思う。身体の回復を待つ必要がある」
一方でシャルテ医師は、マルケスに引退も考えさせるほどの怪我だった2020年の右上腕骨の負傷は影響を受けていないことを明らかにした。
「以前の怪我は全く影響がない。上腕骨のネジが曲がっているのが見つかり、それも修復された。肩甲骨基部に問題がある。一見大したことないように見えるかもしれないが、重要な骨だ」
「怪我の程度が軽いかどうかの問題ではなく、回復にはもっと冷静さが必要だ。彼が取ったアプローチは正しく、私でもそうするだろう」とシャルテ医師は述べ、さらにこう付け加えた。
「精神的には、彼は万全の状態だ。なぜなら準備を万全に整えているからだ。彼は観光客としてバレンシアに赴く。この休息は彼が得たものだ。なぜなら彼は並外れたシーズンを送った男だからだ。彼の場合、早期復帰は無駄なリスクを冒すことに他ならず、それだけの価値はない。早期復帰していたら彼のキャリアを危険に晒していただろう」
マルティンとビニャーレスはバレンシアで復帰目指す
motorsport.comは負傷でポルトガルGPを欠場し、少なくとも11月18日のテスト参加を目標にバレンシアでの復帰を目指すホルヘ・マルティン(アプリリア)とマーベリック・ビニャーレス(テック3)の状態について、シャルテ医師に詳細を問い合わせた。
マルティンは先週水曜日、バルセロナのデクセウス大学クリニックで検査を受けた。同クリニックでは、日本GPで負った肩の負傷を手術したシャビエル・ミール医師が診察を担当した。
検査の結果、マルティンの回復は非常に順調で、バレンシアでの復帰の可能性があると判明した。イタリアで肩の手術を受けたビニャーレスも、現地で経過観察を受けている。
ビニャーレスは当初、ポルトガルGPへの出場登録をしていたが、バレンシアのアスパー・サーキットでヤマハR6ロードバイクのテスト走行を行なった後、出場を見送ることを決断。ポルトガルではポル・エスパルガロが代役を務めることとなった。
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