2020年王者も夢ではない? クラッチローに期待するLCR

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2020年王者も夢ではない? クラッチローに期待するLCR
執筆:
協力: Gerald Dirnbeck
2019/01/17 5:50

LCRホンダチームのボス、ルーチョ・チェッキネロは2020年にカル・クラッチローがタイトル争いを演じられるよう支援していくと話す。

 2015年からLCRホンダに所属しているカル・クラッチロー。昨シーズン、彼は負傷により終盤の3戦を欠場したにもかかわらず、ランキング7位で終えるという力強いシーズンを過ごした。

 クラッチローはホンダとの直接契約を2020年末まで延長している。ただ、彼はこの契約を現役最後とし、MotoGPからの引退を強く示唆している。

 昨シーズン、優勝1回を含む3度の表彰台を獲得するなど、トップライダーとしての評価を確立しているクラッチロー。LCRホンダのチームマネージャー、ルーチョ・チェッキネロは、次の2シーズンに彼がタイトル争いを演じられるよう、彼の成長を後押しするという。

 ただ、チェッキネロは33歳のクラッチローはリスクを減らしつつポイントを獲得していく必要があるという事を認めている。なお、クラッチローは昨シーズン中に17回の転倒を喫し、これは転倒回数ランキングでは4位となっている。

「クラッチローは自分の心に従って走るライダーだ」

 チェッキネロはmotorsport.comにそう語る。

「彼にレースを完走するようには、誰も強制できない」

「クラッチローは勝利のために進む必要がある。自由で、勇敢な彼は勝利に向かってレースをすることに慣れているんだ。もっとも、彼は時々レースでは取らなくていいリスクを取ってしまうんだけれど……」

「この種の姿勢を持つライダーと出会った時はもちろん、こう伝えることはできる。『僕たちはレースを完走する必要があるんだ』と。ただ、結局の所彼らは、彼ら自身の心に信じる所がある。だから彼らにそういったリスクを取るのをやめるよう強制することはできないんだ」

「クラッチローのようなタイプのライダーは自身の限界を理解するのにいくらかミスが必要なんだ。弱点を改善していくためにね」

「恐らく、クラッチローは2020年にタイトルを争うことが可能だと思う。2019年は我々にとって良いシーズンになるだろう。2020年に向かって、彼は適切なバランスと自身の限界を見つけ、前に進むことができる」

 クラッチローが弱点と強みのバランスを取ることについて、チェッキネロ自身に何か助けられる事はあるかと尋ねると彼はこう答えた。

「現実的には、できることは何もない。チームマネージャーがライダーに何かを教えられると装うのは間違いだと考えている」

「チームマネージャーにできる最良の仕事は、ライダーがより優れたライダーとなるよう準備することだけだ。正しい環境、チーム内の雰囲気、適切な知識を持ったスタッフ、可能な限り最良の素材、物事を最も良い方法で機能させる十分な予算を用意するのが仕事だということを意味している」

 チェッキネロは、クラッチローがLCRで過ごしている間に“成熟した”と考えている。ただ、MotoGP参戦初期のテック3所属時代に感じられた“信じられない程のファイティングスピリット”は失っていないと感じていると加えた。

「クラッチローはテック3でMotoGPにデビューしてからずっと、信じられないようなファイティングスピリットを持っている。そして、我々と一緒に働いて数年経つと彼は落ち着いてきて、レースをどうマネジメントするかをより気をつけるようになった」

 チェッキネロは語る。

「私は、クラッチローがますます完璧になっていると考えている。そして2020年にはタイトル争いができると本当に信じているんだ」

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この記事について

シリーズ MotoGP
ドライバー カル クラッチロー 発売中
チーム Team LCR
執筆者 Jamie Klein