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中上貴晶に代わり、ザルコ登板。LCR代表のアイデアにホンダも驚き

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中上貴晶に代わり、ザルコ登板。LCR代表のアイデアにホンダも驚き
執筆:
協力: Oriol Puigdemont
2019/10/17 11:30

チームLCRのルーチョ・チェッキネロ代表は、肩を負傷している中上貴晶に代わり、ヨハン・ザルコを起用するという提案にホンダ側も驚いていたと明かした。

 チームLCRの代表を務めるルーチョ・チェッキネロは、日本GP後に肩の手術を受ける中上貴晶に代わり、ヨハン・ザルコを起用するというアイデアを考案。ホンダ側に提案した際には驚かれたと認めた。

 肩に負傷を抱えていた中上は、ホームレースである日本GPを終えた後に手術を受けることになり、残る3レースはザルコがバイクに乗ることが16日(水)に正式発表された。

 今季からKTMに加入したものの、苦しいシーズンが続いていたザルコは、2年契約を2019年限りの1年で早期終了することを8月に発表した。ザルコはサンマリノGPまでKTMからレースに参戦したが、その後KTMは、ザルコに代わってテストライダーのミカ・カリオを起用。ザルコは契約がありながらもレースに出られないという、難しい状況に置かれていた。

 チェッキネロは、ホンダのテストライダーであるステファン・ブラドルが中上の代役第一候補だったと認めた。しかしブラドルには2020年仕様のバイクを開発するという任務が与えられていたため、候補から除外。ザルコ起用は成功が見込める唯一の選択肢だったという。

「当然、テストライダーのステファン・ブラドルが第一候補だった」とチェッキネロは語った。

「ブラドルを代役に起用することについてHRCと話し合った時、彼らは『残念ながら新しいバイクの開発でブラドルのスケジュールは非常に忙しい』と言っていた」

「ブラドルは、マレーシアGPに間違いなく出場できない。マレーシアはスポンサーである出光や他のスポンサーにとって非常に重要な場所だ。我々は、ブラドルが候補にならないと理解した。じゃあ他に誰がいる?」

「マネージャーとしては、バイクに飛び乗り、リスクを冒しすぎることなく正しい仕事ができるプロフェッショナルなライダーが必要だ。なぜなら、このバイクに小さな子どもを乗せるのは危険だからね」

「プロフェッショナルなライダーについて考えて、ザルコを起用するというアイデアを思いついた。彼に連絡する前にホンダと話をしたが、ホンダは少し驚いたもの、数時間後に『OK、彼に聞いてみてくれ』と言ってきたんだ」

 ホンダはこれを、レプソル・ホンダで苦労しているホルヘ・ロレンソに代わるライダーとして、ザルコを評価するチャンスだと見なしたと考えられている。

 ロレンソは、8月に開催されたオーストリアGPの週末にプラマックからドゥカティ陣営に復帰するのではないかと噂された。その際、ロレンソが2020年までの契約を満了することをホンダと確認したにも関わらず、彼の将来は不確実だと理解されているのだ。

 またザルコも、ヤマハのテストチーム入りが近いと考えられていたが、現状これがどうなっているかも不透明だ。

 LCRホンダのふたりのライダーは、共に2020年限りで契約が切れることになる。チェッキネロは、それ以降はザルコがライダー候補のひとりになる可能性があることを認めた。

「間違いなく、彼は競争力のあるライダーだ」

 そうチェッキネロは語る。

「彼はMoto2クラスで2度にわたって世界チャンピオンになり、素晴らしい2018年シーズンを過ごした。2017年にはルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲ったのだ」

「2021年に向けては、ライダーの市場が活発化する。我々もライダーを探していると思う。もしカルが引退するか、彼との契約継続が合意できなかった場合には、彼(ザルコ)はチームにとって選択肢のひとつになると言うべきだろう」

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この記事について

シリーズ MotoGP
ドライバー ヨハン ザルコ
チーム Team LCR
執筆者 Lewis Duncan