2024年準備万端に見えるドゥカティにも穴はある? マルティン「唯一の問題はリヤに出る振動」
2024年シーズンもトップ争い間違いなしと見られているドゥカティ。しかし完全に不安が無いわけではないようで、ホルヘ・マルティンはチャタリングの問題を訴えている。
MotoGPは開幕に向けた2回のプレシーズンテストが終了。3月の開幕を待つばかりとなっている。今シーズンもドゥカティが強さを見せるだろうという予想が大勢となる中、陣営のホルヘ・マルティン(プラマック)はマシンに全く不安が無いわけではないと明かしている。
昨シーズンをランキング2位で終えたマルティンは、カタールテストではトップのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)から、0.5秒差の7番手タイムとなった。
カタールテストでは「あまりリスクを冒さなかった」と彼は語っており、実際はさらにタイムを削ることができたと示唆している。
「このタイヤにはまだ余裕があったと思う。でも、それ(タイム)は心配することじゃない。ぞの時が来たらやるつもりだ。タイヤは良かったし、気に入っているよ」
マルティンはレースペースの面でも自信を感じられたと語っている。
「ペース面ではかなり自信があったよ。消耗したタイヤで1分52秒台で走れていたから、1秒以上短縮できたと思う」
しかしマルティンのテストが全て順調だったかというと、そうではないようだ。彼はテスト期間の走行でリヤにかなり振動が発生してしまったと語っている。
「最後の走行では、レースシミュレーションのロングランをやりたかったんだけど、すぐにリヤに大きな振動が出てしまったんだ。これはテストを通じて僕が抱えていた問題なんだ」
「他のドゥカティ勢はそうではないみたいだから、何かうまくいかなかった部分の解決策を見つけられることを願っている。分析するのに2週間あるけど、もしレースで同じ問題があったら、勝利を狙うのはかなり難しいかもしれない」
「僕だけだったんだ。普段なら同じタイヤで20周、22周としたときにこの問題が少し出てきていたんだけど、2周目からすぐに問題が出てしまった。問題がスイングアームから来ているのかフレームから来ているのか、僕としては分かっていない」
「レースウイークに向けて、色々と見直さなければいけないし、うまく解決できればいいね。今のところ、ライディングを大きく変える必要はないけれど、振動のせいで思うようにスロットルを開けられないんだ。分析して、何を変更すればいいのかを理解しないといけない」
ただそうした問題はありつつも、マルティンや他のドゥカティ勢は高いパフォーマンスを示している。彼としても、全体的にはいい状態にあると感じることができているようだった。
「マーレシア(セパンテスト)からルサイルでも、本当にいいパフォーマンスを発揮できていると思う。全体的に凄くいい感じだよ」
「肉体的にも、とてもいい気分だ。唯一、あの小さな振動が僕を心配させるモノだけど、他の点では昨年からいい進歩を遂げていると思う。さっきも言ったけど、ペースは1秒近くゲインがあったしね」
「他のメーカーがドゥカティに追いつくのは大変だろう。進歩してきているようだけど、僕らはとても、とても効率的だからね」
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