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ドヴィツィオーゾのヤマハ加入に現実味? ロレンソが来季アプリリア入りも選択肢と認める

現在ヤマハのテストライダーを努めているホルヘ・ロレンソは、来季のキャリアについてヤマハに留まることが優先としつつも、アプリリアでテストライダーに就くことも選択肢だと認めた。

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2020年、かつてヤマハに3度のMotoGPタイトルをもたらしたホルヘ・ロレンソが、テストライダーとして帰還。現役引退後のロレンソはヤマハの戦闘力向上の助けになるだろうと考えられていた。

 しかし新型コロナウイルスのパンデミックによって、状況は当初の目論見通りとは行かなくなった。ロレンソは2月からこれまでの間に、わずか3日半しかバイクを走らせていないのだ。直近のポルティマオテストでも、ヤマハのスタッフが新型コロナウイルス陽性だったことで隔離が必要とされ、テストも短縮されてしまった。

 そして10月末、motorsport.comはドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾが来季ヤマハのテストライダーに就くことで交渉を行なっているという情報を入手。ロレンソは1年でヤマハを離れることになる可能性が浮上した。

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 一方ロレンソは、可能ならヤマハに留まることを希望しているが、そうでない場合にはアプリリアでテストライダーに就くという選択肢もあると、スペインの放送局ASのインタビューで認めた。

 またロレンソは、ヤマハが自身と同じレベルで自然にYZR-M1を乗りこなせるテストライダーを見つけることは不可能だと感じているとも語っている。

「数週間前に言ったように、僕はテストライダーを続けたいと思っているし、最優先の選択肢はヤマハだ」と、ロレンソ。

「僕はヤマハで勝っているし、バイクのフィーリングもとても良く感じられる。だけど、他に選択肢があることも確かだ。そして、別の選択肢はアプリリアだ」

「(ヤマハマネージングディレクター)リン・ジャービスとは話をしている。彼は日本から来年に向けた計画について、もうすぐ新しい知らせが届くだろうと話していた。だから僕はそれを聞くのを待っているんだ」

「ヤマハが優先なのは、現所属のチームがどんなときでも優先されるからであり、よく知った人たちが居て、過去に彼らと様々なことを成し遂げてきたからだ。ヤマハは僕がMotoGPチャンピオンになった唯一のメーカーで、YZR-M1は僕にとっていつだって自然に感じられるバイクなんだ」

 ロレンソが最後にM1をテストしたのは、10月初頭のポルティマオテスト。その際彼はアプリリアのアレイシ・エスパルガロから4秒落ちのペースだった。このタイムを受け、彼のテストライダーとしての姿勢に疑問の声もあがったが、ロレンソは当初計画されていなかったテストであることを理由に、ポルティマオテストでのタイムは基準とするべきではないと主張した。

「6月、新型コロナがひどい状況のとき、僕はヤマハから間違いなくテストはもう無いだろうという知らせを受けた」

「だからトレーニング強度を下げた。来年どうなるかはわからないし、続けるにしても2月までこれ以上テストは無いだろうという状況だったからね」

「それで(ヤマハチームマネージャー/マッシモ・メレガリから)ポルティマオでのレースに向けたテストがあると聞かされて、できる限りのトレーニングを始めた」

「時間は少ししか残されていなくて、ベストな状態に持っていくことはできなかった。それに加えて、本当に激しいMotoGPマシンに、8ヵ月間も乗っていなかったんだ。だから色々なモノ、リズムや反射速度なんかを失ってしまっていて、それら全てを取り戻して順応するには数日が必要だ。たとえ僕が“ロレンソ”であっても、(バレンティーノ)ロッシであっても、(マルク)マルケスでもね」

 

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