ロレンソ、現役復帰の可能性が“ちょこっと”上がる。手始めはワイルドカード参戦?
2019年限りで現役を引退し、2020年からは古巣のヤマハでテストライダーとなったホルヘ・ロレンソ。彼はヤマハに戻って以来、わずかながら現役復帰の可能性が高まっていると話した。
Silvano Galbusera, Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
3度のMotoGPタイトル獲得経験者であるホルヘ・ロレンソは、2019年限りで現役を引退した。その後の彼の動向には注目が集まっていたが、2020年1月末にヤマハがロレンソをテストライダーとして起用すると発表。過去9年間在籍した古巣へ戻ることとなった。
2月2日から3日間行なわれたシェイクダウンテストでは、ロレンソが早速ヤマハ・YZR-M1に搭乗。マシンは自分にとって理想的なものだ、とコメントした。
こうしたロレンソの状況は、『彼のMotoGPフル参戦復帰の可能性があるのではないか?』という推測を生じさせた。
そしてロレンソに2021年以降にその選択肢はあるのかを訊くと、彼は「知っての通り、僕が引退したときの当初の考えは、完全に競争から退く、というものだった」と答えた。
「僕は18年間を勝利のため、自分の目標を果たすため本当に懸命に取り組んできた。今、僕は人生の違ったステージにいると思っている」
「でももちろん、またヤマハに乗ってとても楽しんでいる、とも言わないとね。長い間感じることができていなかった幸せをまた感じているんだ」
「おそらく僕が最後にプロフェッショナルな喜びを感じたのは、2018年に3勝を挙げた際だろう。あの時期はとても幸せだった。だけど残念ながら怪我やあまり良くない結果もあって、この1年半は同じようなモノを感じられていなかった」
「そして今だけど、このシェイクダウンの3日間は僕にとってとても幸せなものだった。だから(引退会見を行なった)バレンシアで、僕は99%引退だと話したと思うけど、今は98%だ」
そして、ヤマハのマネージングディレクターを務めるリン・ジャービスは、ロレンソのワイルドカード参戦について可能性を否定しなかった。
「我々はそれについて話し合っている。ワイルドカードはオプションだよ」と、ジャービスは言う。
「それはホルヘ、そして我々にとってのオプションだ。彼がそれをしたいと感じ、我々にそれを行なうだけの能力があるなら、彼はそうするだろう」
「当然、ホルヘと我々の契約の主な目的はマシン開発だ。だから我々はワイルドカード(の権利)を特に理由のない場所でするのではなく、使用する意味のある、その後テストを行なうグランプリを選択する可能性が高い」
「これは我々が共に話し合う議題だ。思うにホルヘは(マシンを)快適に感じて、レーススピードを発揮できると感じる必要がある。そうだろう?」
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