ドゥカティ初勝利のロレンソ「今回の勝利で、将来が変わることはない」
イタリアGPでドゥカティ移籍後初勝利を挙げたホルヘ・ロレンソ。しかし危ぶまれている自身の将来が好転することはないと語る。








MotoGPイタリアGPで優勝したドゥカティのホルヘ・ロレンソ。ロレンソにとってこの勝利は、ドゥカティ移籍後初勝利となる。
これまで、ドゥカティでなかなか結果を出せなかったロレンソ。今季ここまでの5戦でわずか16ポイントしか獲得できておらず、今季限りでチームを離脱するのではないかと言われていた。
そんな中での今回の勝利。状況を好転させるのに、十分な成績だとも思える。しかしロレンソは、今回勝利を挙げたとしても、状況が変わることはないと考えているようだ。
「何も変わらない。この勝利の後でも、将来のことが変わることはないだろう」
そうロレンソは語る。
「一方で、僕はとても満足に思っている。おそらく僕の人生の中でも、最高の勝利のひとつだ。しかし一方で僕はとても悲しい」
「もし今回のようなペースを前から発揮できていれば、僕はもっと早く表彰台を手にできたかもしれないし、もっと早く勝つことだってできたかもしれない」
土曜日の予選でもペースを発揮し、2番グリッドを獲得していたロレンソ。彼は自身のバイクの燃料タンクを変更したことが、好結果を呼ぶ一因だったと説明する。
「僕は、パドックの中でも最も正直なひとりだと信じている。でも、時に人々は、僕の言うことを信じてくれなかった」
そうロレンソは語った。
「彼らは、僕が言い訳をしたと考える。でも、僕は言い訳をすることはない」
「エネルギーをもっと節約するために、燃料タンクのこのサポートが必要だった。そして、エンジンをよりスムーズにする必要があった。ドゥカティがこの解決策をもたらしてくれた時、僕は改善することができた」
「1年以上勝てていなかったから、信じられない夢のようだった。結果を出すことができなかったから、たくさん苦しんだんだ。良い結果は二度と出せないようにも思えた。でも、僕は決して諦めない」
「僕は125ccのデルビでレースをしていた16歳の時、決意を固めたんだ。このバイクで勝つんだと自分に言い聞かせた。そして、ついに僕はドゥカティで勝つことができたんだ」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | ムジェロ・サーキット |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Jamie Klein |